奨学金を借りるための年収の基準。制限がかかるのはいくらから?
配信日: 2022.04.11
本記事では、奨学金を利用するための「収入基準」について紹介します。意欲があっても、基準を満たしていなければ奨学金の利用はできないため、しっかりと確認しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー
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奨学金を借りるには「収入基準」がある
奨学金制度は、2020年4月より新しい制度になり、住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯の学生には、「授業料・入学金の免除・減額」と「給付型奨学金の支給」が決まりました。
ただし、奨学金制度が利用できる学生は、下記で挙げる条件に当てはまらなくてはいけません。
●収入基準を満たしていること
●資産基準を満たしていること
●学ぶ意欲がある学生であること
奨学金制度を受けるには、定められた収入基準・資産基準を満たさなくてはいけません。また、学生本人に学ぶ意欲がなければ、奨学金が打ち切られる可能性もあるでしょう。
奨学金を借りるための年収の基準
奨学金を借りるための年収基準は、大きく3つの支援区分があります。
●第1区分:学生と生計維持者の支給額算定基準額の合計が100円未満であること
●第2区分:学生と生計維持者の支給額算定基準額の合計が100円以上2万5600円未満であること
●第3区分:学生と生計維持者の支給額算定基準額の合計が2万5600円以上5万1300円未満であること
一度申し込みをしたあとに、失業などで減収があったとしても、審査には考慮しないなど、ほかにも細かい条件がいくつかあります。では、収入の上限額の目安について、もう少し詳しく見ていきましょう。
収入の上限額の目安
収入の上限額の目安を見ていきましょう。
※()内の金額は、母と親Aが給与所得者以外の場合の収入の上限額の目安
世帯構成や各種保険料の支払い状況などにより、対象になる・ならないは変わります。あくまでも、目安として参考にしてください。
もう少し細かく、自分が収入基準内かどうかを知りたい場合は、日本学生支援機構の「進学資金シミュレーター」を活用しましょう。必要事項を入力するだけで、簡単に給付金制度の対象となりそうかどうかを調べられます。
給付型奨学金と貸与型奨学金は併用できる?
奨学金は大きく分けて、「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」の2種類があります。新制度は、授業料等の減免と給付型奨学金をセットで受けられるため、一緒に借りられます。
ただし、無利子の第一種奨学金を利用している人は、新制度の区分に応じて貸与を受けられる金額が制限されるなど、細かい条件が設けられています。給付型・貸与型の2つを検討している人は、制度の内容をしっかりと確認しましょう。
奨学金を検討している人は基準をよく確認しよう
奨学金を検討している人は、収入基準・資産基準・学力基準をよく確認して、自分(学生)と生計維持者が条件を満たしているかしっかりと確認しましょう。とくに収入基準は、家族構成や保険料の支払い状況などにより、上限額が変わる可能性があるため注意が必要です。
細かい条件が知りたい人は、日本学生支援機構の「進学資金シミュレーター」を利用してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー