ここでは大手企業とベンチャー企業の年収の違いや働きやすさなどをお伝えします。
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安定性に富んでいる大手企業
大手企業の最大の魅力は安定性といえます。大手企業は名前の通り規模が大きいうえ、社会的な信用も高いことから多少の景気変動では業務にほとんど支障がありません。中小企業が業務の縮小や人員整理などを行う状況でも大手企業ならいつもと変わらない平常の業務を続けているケースは少なくありません。
また、年収も同業他社より高い傾向にあり、新卒で採用された場合、同じ勤続年数10年目で比較すると大手企業の方が2割から3割ほど高いとされています。勤続年数が長いほど年収も高くなるので、安定した仕事に従事しつつ徐々に年収を増やすなら大手企業が最適な選択肢といえるでしょう。
やりたいことを自由にできるベンチャー企業
ベンチャーは企業として新規の事業へ取り組むことを意味する言葉です。一般的にいわれているベンチャー企業は大手企業が着手していない事業に取り組む中小企業を意味することが多く、その事業内容からチャレンジ精神が旺盛な若い人材を優先して雇用する傾向にあります。
会社としての規模は必ずしも大きいとはいえず、社会的な知名度も高くないことから運営状態はやや不安定です。年収も決して高額とは言い切れず、時給計算では地域ごとの最低時給と同額の会社も珍しくないことから、安定した暮らしを求める人には不向きかもしれません。
しかし、ベンチャー企業が扱う分野は急成長する可能性があるため、業績次第では大手企業を超える年収を得ることもできます。
また、ベンチャー企業は会社としての規模は大きくない一方で社員ごとの裁量が大きく割り当てられているのも事実です。裁量が大きいほど自由に動きやすいともいえるので、アイデアを仕事に活かしたい人や未知の分野に挑戦したい人はベンチャー企業で働いてみるのも良いでしょう。
働きやすさと個人の裁量を慎重に比較することが大切
一般的には大手企業は高年収、ベンチャー企業は将来の急成長が期待できるイメージがあります。このようなイメージを抱いて入社する人も少なくありませんが、すべての企業がイメージ通りの業務を行っているとは限らないので注意が必要です。
また、大手企業でもすべての新卒採用者が高年収になるとは限らず、ベンチャー企業もすべての会社が個人の裁量を重視しているわけではありません。就職してから後悔しないためにも事前の情報収集は入念に行うと共に、慎重な判断を下すことが大切といえるでしょう。
年収は重要なポイントだがこだわり過ぎてもいけない
年収はその会社で長く働くことを決める際の重要なポイントである事実は否定できませんが、こだわり過ぎるのも選択肢を狭める原因になります。働く意欲を維持できるか、個人の裁量が大きいかなども仕事選びでは無視できないポイントになります。
大手企業とベンチャー企業はそれぞれ長所と短所があるので、冷静に考えて選ぶことが満足して働く秘訣です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部