更新日: 2022.04.25 年収

都内の広い部屋に住みたい そのために必要な年収はいくら?

都内の広い部屋に住みたい そのために必要な年収はいくら?
東京都は住宅にかかる費用が全国で最も高いです。「平成30年(2018年)住宅・統計調査」によると、持ち家住宅率は45%、1住宅あたりの延べ面積は65.18%と47都道府県で最も低く、平均的な家賃は8万1001円と最も高いです。
 
広い部屋に住むにはどのぐらいの年収が必要か、気になる人もいるでしょう。ここでは東京で広い部屋に住む場合に必要な年収を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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東京都の家賃相場は地域によっても違う

SUUMOが公表している、2022年4月時点の東京都の平均的な家賃相場は、中央区が最も高く8万2000円で23区で最も低いのが江戸川区の5万6000円、都内で最も低いのが多摩市・羽村市・あきる野市で4万3000円でした。
 
全国の平均的な家賃が5万5695円であることを考えると、江戸川区なら全国平均レベル、東京都西部だと全国平均を1万円以上下回る水準になっていて、「東京都」といってもバラツキがあります。都心部ほど平均家賃相場は高くなりますが、都県境の自治体では家賃相場が低くなります。この法則は、広い部屋でも当てはまります。
 
中央区で2LDKの部屋を借りた場合の家賃相場は18万6000円、3LDKだと23万2000円でした。人気のあるエリアの港区では2LDKの家賃相場が24万5000円、3LDK以上で31万9000円と都内で最も高い水準となりました。
 
一方、江戸川区の家賃相場は、2LDKで10万3000円、3LDKで12万4000円と都心部よりもぐっと下がります。東京都西部の八王子市だと2LDKでも7万9000円、3LDKで9万4000円と10万円を切りました。
 

東京で広めの部屋を借りた場合に必要な年収をシミュレーション

一般的に、手取り収入に対する理想的な家賃の割合は25~30%と言われます。ここでは30%として必要となる年収を紹介します。
 

・10万円の部屋を借りた場合

10万円の部屋を借りる場合、1年間の家賃は120万円なので理想的な手取り収入は400万円です。
 
手取り収入が400万円の人の、目安年収は520万円です。年収が520万円ある世帯ならば、江戸川区の2LDKや郊外の3LDKの物件が借りられるでしょう。
 

・20万円の部屋を借りた場合

20万円の部屋を借りた場合の、1年間の家賃は240万円なので理想的な手取り収入は800万円です。
 
手取り収入が800万円の人の、目安年収は1150万円です。都心部でも場合によっては3LDKの物件が借りられるかもしれません。なお、子育て世帯の場合は児童手当の所得制限にあたりますし、私立高校授業料無償化の対象外です。子育ての負担も大きくなることを注意しなければなりません。
 

・30万円の部屋を借りた場合

30万円の部屋を借りる場合に必要な手取り収入は1200万円です。
 
手取り収入が1200万円となると所得税の割合が高くなるため、目安年収は1850万~1900万円となります。なお年収1500万円の人は日本に0.7%ほどしかいません。都心の人気のあるエリアで部屋を借りられるのは、ごく限られた高所得者だけです。
 

都県境でも年収520万円は必要

不動産会社によって異なりますが、入居審査の段階では、1カ月あたりの家賃の36倍に相当する年収が必要です。また多くの人が、家賃を手取り収入の20%~30%に抑えています。
 
東京都でやや広めの物件を借りたい場合、最低でも520万円ほどの年収が必要です。
 
都心部になると家賃相場が上がるため、年収1000万円から2000万円以上の人でないと借りられる物件を探すのが困難です。
 

出典

総務省 平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計結果の概要
SUUMO東京都の市区郡から賃貸家賃相場を調べる
内閣府 児童手当制度のご案内: 子ども・子育て本部
ベネッセ 進研ゼミ 中学講座 東京都2020年度から年収910万円未満の世帯で私立高校授業料は実質無償に!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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