更新日: 2022.04.26 年収

【海の警察】海上保安官の年収とは? なるのは難しいって本当?

【海の警察】海上保安官の年収とは? なるのは難しいって本当?
5月12日は海上保安の日です。「海の警察官」といわれる海上保安官は、船舶の交通整理や救助活動、海上警備などを行いますが国土交通省の外局である海上保安庁に所属する国家公務員です。
 
雇用が安定している公務員は人気がありますが、専門知識を持ち、特殊技能を求められることもある海上保安官の年収はいくらくらいなのでしょうか。こちらでは、海上保安官の年収や海上保安官になるための方法について見ていきます。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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海上保安官の区分と業務

海上保安官は大きく分けて2つの区分があります。1つは海上保安大学校(広島県呉市)を卒業した後に目指す幹部海上保安官、もう1つは海上保安学校(京都府舞鶴市)を卒業してから進む海上保安官です。
 
海上保安大学校は4年9ヶ月の間に語学や航海、機関、通信について学び、1級小型船舶操縦士や海技士などの資格を取得していきます。一般の4年制大学と同等の扱いで卒業後に学士が授与されますし、幹部海上保安官になれば給与も大卒に準じた基準です。
 
一方、海上保安学校は過程によって1~2年かけて学びながら資格を取得していきます。卒業後の収入は高卒の国家公務員に準じます。
 
海上保安官になった後、業務は公安を中心とした海上勤務と事務を中心とした陸上勤務に分かれます。危険性や不自由さを考慮し、同程度の学歴や経験年数であれば海上勤務の方が高収入です。
 

海上保安官の年収

海上保安官の年収は、国家公務員の俸給表によって定められています。人事院の令和3年国家公務員給与等実態調査の結果によれば、海上保安官等公安職の平均年齢は40.4歳、平均給与月額は40万8549円で、年収は650万円前後となり、一般職の公務員よりも高額です。
 
海上保安官の中でも、海上保安大学校と海上保安学校のどちらを卒業しているか、陸上勤務と海上勤務のどちらかによって収入は分かれます。さらに、家族の有無によって扶養手当なども異なります。
 
例えば、同じ25歳独身の海上勤務でも、海上保安学校を卒業し大型巡視船の士補として所属した場合の月給は約25万円です。一方、海上保安大学校を卒業した主任の場合、月給も26万円程度になります。年齢を重ねるとその差はさらに顕著です。
 
例えば、40歳で配偶者と子供2人がいる場合、海上保安学校卒業で陸上勤務の係長の場合は月収37万円、海上勤務で巡視艇船長の場合、40万円前後が目安です。一方、海上保安大学校を卒業すれば陸上勤務でも課長として、月収が約49万円程度になります。
 

海上保安官の難易度は?

海上保安官になるには、海上保安大学校、もしくは海上保安学校の学生採用試験に合格しなければなりません。いずれも筆記の1次試験と面接、身体検査、身体測定、体力検査の2次試験を通過する必要があります。
 
海上保安大学校の受験資格は高校卒業見込み、もしくは高校卒業後2年を経過していない者、あるいは4年制大卒者のいずれかです。難易度は高校卒業見込みの場合は国公立大学受験と同程度、大卒者は国家一般職(大卒)や国家専門職と同程度で競争率も高いため、かなりの難関といえます。
 

難易度に見合うやりがいと収入が得られる海上保安官

このように、海上保安官になるには学力だけでなく人間性、体力、健康面での健全性も求められます。また、保安学校や保安大学校に入ってからも寮生活の中で専門的な学習や訓練を受けることになり、相当な覚悟が必要となるでしょう。しかし、やりがいのある仕事でもありますし、その専門知識や能力に見合った収入も得られる魅力的な職業です。
 

出典

人事院 令和3年国家公務員給与等実態調査の結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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