更新日: 2022.05.02 年収
都内在住3人家族で年収650万、300万の車を購入したいですが可能でしょうか?
この項目では、東京都に住む年収650万円の3人家族が300万円の車を購入する方法や注意点をくわしく解説します。また、東京都の平均的な消費支出額についてもあわせて説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
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本体価格以外にも諸費用が必要
本体価格300万円の車を購入する際には、車体以外にも諸費用がかかることに注意しなければなりません。自動車税や自動車取得税、自動車重量税、自動車保険料(自賠責保険・任意保険)、登録費用、車庫証明取得費用などで、300万円の車を購入する場合には50万~90万円ほどの諸費用が必要となります。このほかに新たに駐車場を契約する場合には、駐車場の敷金と1カ月分の料金が必要です。300万円の車を買う際には、100万円ほど資金を多めに用意する必要があります。
フルローンはできない
車のローンを組む際には、返済比率が適正かどうかを確かめる必要があります。まず、年収に対して住宅ローン以外で借り入れることができる「借入上限額」は年収の30~40%です。また、年収に占める1年間に支払うローンの割合を「返済比率」と言い、25~35%が理想と言われています。
この「返済比率」には、車のローン以外のローンも含まれ、クレジットカードの分割払いなども該当します。年収が650万円の人の借入上限額は190万~260万円、返済比率を考慮した1年間の返済額は162万5000~227万5000円となるため、全額をローンとすることはできません。300万円の車を購入する際にはある程度の頭金を用意し、残りをローンで支払っていくことになります。
借入額を決める際の注意点
車のローンを組む際には次の2点に注意しましょう。
・月々の負担額を考える
車のローンには、銀行系・ディーラー系・信販系の3通りがあります。このうち銀行系は金利が2~4%と低く抑えられていますが、審査はその分厳しめです。ディーラー系や信販系は銀行よりも金利が高くなる傾向がありますが、銀行と比べると審査が緩くなります。頭金を多く用意でき、返済比率が少ないならば銀行系のカーローンを検討してみましょう。
借入額や金利による月々の負担額をシミュレーションすると、次のとおりです。借入額100万円、ボーナス返済額0円、借入期間7年、金利4%の場合、月々の返済額は1万3669円です。同様に借入額が150万円だと2万503円、190万円だと2万5971円となります。
一方、借入額100万円、ボーナス返済額0円、借入期間7年、金利8%の場合、月々の返済額は1万5586円、150万円だと2万3379円、190万円だと2万9614円です。借入額や金利によって月々の負担が大きく変わってきます。また、車を購入するとガソリン代や駐車場代、維持費もかかります。家計を考慮して、頭金を準備しておくのが賢明です。
・1カ月あたりの消費支出を考える
年収650万円で社会保険料や税金が20%の場合、1カ月あたりの手取り収入は43万円前後となります。一方、東京都全体の1カ月あたりの平均消費支出額は、31万9428円です。このうち世帯主が35歳未満だと27万1425円、35~39歳で30万1161円でした。
最も消費支出が高いのは45~49歳で39万2153円となっています。このうち交通・通信にかかっている費用の平均(全世帯)は3万4165円で、自動車等関係費は上昇していることが分かっています。なお、この3万4165円には通信料が含まれています。
東京都でも住む場所や世帯主の年齢、家族構成によっても生活に必要な額は異なりますが、子どもが中学生・高校生・大学生となると消費支出額が大きくなることも踏まえて、借入額を決めなければなりません。
頭金を多めに用意し無理なく返済する
年収650万円の人が本体価格300万円の車を購入する際には、頭金が必要です。頭金を多く準備して借入額を少なくすれば、月々の負担が軽減されますし、場合によっては金利の低い銀行系のカーローンを利用できるでしょう。車は、ローンの支払いだけでなく維持にもお金がかかります。世帯の状況によってかかる支出額も異なるため、家計の負担を考えながら返済額を決めるとよいでしょう。
出典
【公式】「300万のローンだと月々いくら?」自動車ローンの返済額と注意点|中古車のガリバー
【車購入のヒントならカルモマガジン】年収別、車のローンの適正額は?返済額の算出方法やポイントを紹介
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員