車の利用、リースと購入どちらがおすすめ? 年収500万ならどっち?
配信日: 2022.05.02
本記事では、車を購入した場合に発生するコストの平均額と、もう一つの利用方法であるリースの概要や注意点についても紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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車をローンで購入すると発生するコストとは
車の購入には一定のコストが発生します。車の購入が生活に大きな影響を及ぼさないためにも、コストについて知っておくことが大切です。
・ローンで購入した場合に発生するコスト
車をローンで購入する場合、月々の返済の他にも、初期費用と維持・管理費が発生します。初期費用というのは、頭金や自動車税環境性能割といった税金、車両登録や車庫証明に必要な登録料などです。維持・管理費には、軽自動車税や自動車重量税、保険代、駐車場代、ガソリン代、メンテナンス費用などがあります。この他にも、数年ごとの車検費用が必要です。
・ローンで購入した場合の主なコストの平均額
大きさごとの代表的な車種に発生するコストの平均額(1ヶ月)は、それぞれ次の通りです。軽自動車が約4万2000円、コンパクトカーが約5万4000円、ミニバンが約6万8000円、SUV(スポーツタイプ多目的車)が約7万7000円です。なお、これらコストには各種税金は含みません。
購入とリースどちらがおすすめ?
車というのは便利さや楽しさを求めて購入するアイテムでもあるため、そのコストが生活に大きな影響を及ぼしては意味がありません。そのため、車の購入を検討する際には、収入や生活スタイルとの兼ね合いを考慮する必要があります。また、リースという選択も考えられます。
・生活に影響を及ぼさないための収入はいくら?
収入から車にかかる1年間のトータルコストを差し引いて、生活に大きな影響を及ぼしそうでなければ問題ありません。軽自動車の場合なら、ローンの支払いを終えるまでに毎月約4万2000円のコストが発生します。年間にすると約50万円です。
そのため、生活費とは別に年間約50万円の支出ができるくらいの年収があれば大丈夫です。この考え方でその他の車種を計算すると、コンパクトカーが約65万円、ミニバンが約82万円、SUVには約92万円の年間コストが発生するため、生活費とは別にこれら金額を支出できる収入があれば影響を回避できます。
・リースも検討してみる
車は、リースによる利用も可能です。リースとは、車を長期契約で借りられるサービスのことです。リースの場合、賃貸料に各種税金や登録料、車検代などが含まれています。そのため、契約期間中に発生するコストは、月々の賃貸料とガソリン代や駐車場代だけです。
とはいえ、単純にリースがおすすめとはいえません。車体の状態によっては返却時に違約金を請求されたり、設定残価によっては思わぬ清算金が発生したりする可能性も考えられます。また、賃貸料の総額が購入した場合よりも割高になる可能性もあるため、リースの安易な利用には注意が必要です。
・年収500万円なら購入かリースどちらがおすすめ?
年収が500万円であれば1ヶ月の収入が40万円程度になるため、コストが約7万7000円になるSUV車を購入しても余裕があるように思えます。ただし、生活スタイルによっては年収が500万円であっても、車のコストが生活に影響を及ぼす可能性はあります。
とはいえ、上記のような注意点を考慮すれば、リースがおすすめともいえません。そのため、車の利用を検討しているのなら、年収によって購入かリースどちらかを選ぶのではなく、生活スタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
車の利用には生活にとってベターな選択が重要
車の利用方法を検討する際には、年収だけでなく生活スタイルなども考慮する必要があります。乗りたい車は自分にとってのベストな選択かもしれませんが、生活にとってもそうであるとは限りません。購入するにしてもリースを選択するにしても、車には一定のコストが発生します。そのため、車の利用を検討する際には、生活に大きな影響を及ぼさないためのベターな選択が重要になります。
出典
ソニー損保 「2021年全国カーライフ実態調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部