更新日: 2022.05.10 年収

年収だけではない? 大学無償化のもう一つの基準「保有資産」って

年収だけではない? 大学無償化のもう一つの基準「保有資産」って
大学に進学したいと考えている人にとって、大学無償化は経済的に大きな助けになります。ただし、申し込めば誰でも受けられるわけではありません。
 
無償となる基準は複数あり、その一つが保有資産に関する条件です。
 
この記事では、大学無償化制度の条件のなかでも、特に保有資産を中心に解説します。大学無償化制度の利用を検討している人は、確認しておきましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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大学無償化とは?制度を受けられる基準は一つではない!

学習する意欲のある子どもたちの進学を支援する修学支援制度が改正され、2020年4月に新たな大学無償化制度(高等教育の修学支援新制度)がスタートしました。
 
対象となる条件は「所得」と「保有資産」および「学力・学習意欲」の3つです。まずは進学する本人が、一定の学力や学習意欲を有している必要があるのはいうまでもありません。
 
家庭の経済状況では「住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯の学生」と定められているように、世帯の所得が一定の基準以下であることも求められます。なお、全ての該当世帯が無償になるわけではなく、年収や家族構成などによって異なるため、確認が必要です。
 
また、保有資産に関する基準も設けられており、たとえ所得が基準以下であっても、保有資産が多ければ対象とならないことも考えられます。
 

保有資産の条件は? 生計維持者の人数によって基準の額は変わってくる

保有資産の基準は、生計維持者が1人の場合で1250万円未満です。生計維持者が2人いる場合は、2000万円未満となっています。保有資産として対象となるのは「現金や現金に準じるもの」の合計です。
 
保有資産の金額は制度の申請時に、自己申告するだけでかまいません。新制度では通帳のコピーを添付するなど金額を証明する必要はありませんが、いうまでもなく不正は禁物です。
 

保有資産を計算するときの注意点

保有資産には有価証券や保険金も含まれる

保有資産にあたるのは現金および現金に準じるもので、預貯金はもちろん金融資産も対象になります。
 
そのため、株式取引を行っている人は保有している有価証券も合計に含めなければなりません。保険も保有資産として計上しなければならないケースがあるため、注意が必要です。
 
例えば生計維持者が亡くなり、死亡保険金が支払われた場合、預貯金に保険金が振り込まれていれば保有資産に含まれます。
 

不動産を所有している場合は? 住宅ローンとの相殺はできるのか

大学無償化制度で保有資産として定義されているのは、あくまでも現金と現金に準じるものです。不動産は対象外であるため、申告する必要はありません。
 
ただ、マイホームを購入している人のなかには、住宅ローンが残っている人もいるのではないでしょうか。もし、住宅ローンと相殺できれば、所得や保有資産が基準内に収まるのでは、と考えるかもしれません。しかし、借入金と保有資産の相殺はできないため、保有資産の計算をする際は注意しましょう。
 

保有資産を正しく把握して大学無償化制度を活用しよう

大学無償化制度は進学したいという意欲のある子どもたちにとって、力強い味方となる制度です。ただし、すべての人が制度を利用できるわけではありません。所得や保有資産、学習意欲などに条件が設けられているため、基準を満たす必要があります。
 
今回解説した保有資産に関する条件を含め、正しく制度を把握して大学無償化制度を活用しましょう。
 

出典

文部科学省 高等教育の修学支援新制度
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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