更新日: 2022.06.15 年収

【香りのプロ】「臭気判定士」ってどんな仕事? 嗅覚検査ってどんなことをするの?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【香りのプロ】「臭気判定士」ってどんな仕事? 嗅覚検査ってどんなことをするの?
いわゆる「香りのプロ」として知られる「臭気判定士」の仕事。臭気判定士は世の中のありとあらゆるにおいを、嗅覚で区別して判定します。臭気判定士の仕事はどのようなスキルが求められるのでしょうか。
 
そこで、この記事では臭気判定士の概要や仕事内容、求められるスキルや臭気判定士になるための方法について説明します。
FINANCIAL FIELD編集部

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臭気判定士とは

臭気判定士とはどのような仕事なのか、ここでは概要や求められるスキルについて見ていきましょう。
 

・臭気判定士とは

臭気判定士とは、自治体や企業等からの依頼を受けて企業や工場などから出る臭気を測定する仕事をいいます。普段感じる「におい」はさまざまな物質が混ざり合い形成されたものです。
 
におい物質は約40万種類以上も存在するといわれ、その組み合わせによりにおいが強くなったり、不快なものになったりするなど変化します。
 
このにおいを嗅覚で数値化し、臭気指数を割り出すことが主な業務内容です。
 

・臭気判定士に必要なスキル

臭気判定士はにおいに関する知識や分析・判定をするためのスキルが求められます。また、悪臭の問題と向き合い、解決を目指す仕事です。
 
そのため、人間の嗅覚生理に関する知識や検査結果をまとめるための統計学など、幅広い知識や専門的なスキルが必要になるでしょう。さらに、においを適切に嗅ぎ分けるための基本的な嗅覚も欠かせません。業務上、危険な臭気を扱うケースもあるため、注意力も求められます。
 

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臭気判定士の主な仕事内容

臭気判定士の主な仕事内容には、以下の4つが挙げられます。
 
・嗅覚検査
嗅覚検査を実施し、におい判定のために6名の被験者を選びます。一般的な嗅覚があるかという点が判断基準です。なお、検査の合格率は約95%とされています。
 
・試料採取
においが排出される場所において、においが強いときのガスを採取します。
 
・判定試験
嗅覚検査で選んだ6名の被験者に対し、サンプリングの袋と無臭の袋をセットで渡します。このとき、においがする方の袋を選ばせ、そのにおいが感じられなくなるまで濃度を薄めていきます。
 
・臭気指数の算出
6名の被験者のうち、最大値と最小値を示した2名のデータを除いた4名の数値を平均化します。それを10倍にして臭気指数を割り出します。
 

臭気判定士になるには

臭気判定士になるためには、国家資格である臭気認定士を取得する必要があります。資格試験は環境大臣の指定を受けた(公社)におい・かおり環境協会が実施します。
 
受験資格は18歳以上で、学歴や実務経験は問われません。2022年は7月から9月にかけて受験申請受付、11月12日に試験実施、12月12日に合格発表の予定です。
 
臭気判定士試験の筆記試験と嗅覚検査の両方に合格する必要があり、合格証を免状申請書に添えて申請すれば取得できます。試験費用は筆記試験が1万8000円、嗅覚検査が9000円です。そのほかにも、交付申請費用の3500円がかかります。詳細はウェブサイトを確認しましょう。
 
資格取得後は工場や環境分析を行う測定機関、ゼネコンの技術研究所などの関連会社に就職するケースが一般的です。臭気分析の専門家としてキャリアを積み、その後会社を立ち上げるケースもあります。
 

臭気判定士は嗅覚が重要になる仕事! 興味のある人はチャレンジしてみよう

臭気判定士は「香りのプロ」であり、さまざまなにおいを分析・判定する仕事です。
 
なお、臭気判定士の仕事に就くためには国家資格を取得する必要があります。資格取得後は関連会社に就職する、もしくは臭気専門の会社を立ち上げるなど、キャリアの選択肢が広いことが魅力です。
 
においに関する仕事に興味のある人は、臭気判定士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
 

出典

環境省 におい対策・かおり環境について
環境省 悪臭防止法の体系 [PDF 33KB]
公益社団法人 におい・かおり環境協会 よくある質問
公益社団法人 におい・かおり環境協会 臭気判定士試験 令和4年度受験案内
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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