更新日: 2022.06.30 年収

なぜみんな大企業を目指すのか? 企業規模と給与の違い

執筆者 : 下中英恵

なぜみんな大企業を目指すのか? 企業規模と給与の違い
就職先を選ぶときに、仕事の内容だけではなく、その企業が上場しているか、企業の時価総額、企業で働いている従業員数など、企業規模がどのくらいなのか気になる人も多いでしょう。
 
また、企業規模によって給与はどのくらい異なるのでしょうか?今回は、企業規模別の給与のほか、大企業、中小企業で働くメリット・デメリットについても確認していきます。
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

企業規模別の平均賃金

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、男女合わせた企業規模別の平均賃金は、以下のとおりとなっています。


大企業: 33万9700 円
中企業: 29万9800 円
小企業: 27万9900円

平均賃金を男女別にみてみると、女性よりも男性の方が企業規模による差が大きく、賃金格差があることが分かります。
 

<男性>

大企業:37万5900円
中企業:32万8000円
小企業:30万3600円

 

<女性>

大企業: 27万1000円
中企業: 25万2500円
小企業: 23万5000円

 
この調査結果から、新卒で就職活動を行う人や転職活動をしている人が、より給与が高い会社で働きたいと考えた場合、企業規模が大きい会社を選んだ方が収入を多く得られる可能性が高いといえるでしょう。
 

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大企業のメリットと注意点

給与が高いことは大企業で働く大きなメリットですが、一方で大企業ならではの苦労やストレスもあると思います。大企業のメリットのほか、デメリットについても確認しておきましょう。
 

<メリット>

・給与や福利厚生、社員教育などの制度が充実している
・規模が大きい仕事や案件に携わることができる
・経営が安定しているケースが多い

 

<デメリット>

・新卒や若い社員などの意見が会社全体に届きにくい
・入社年数が浅いと、会社全体の方針や経営判断に関われないことが多い
・意思決定に時間がかかる傾向がある

 
企業の風土によって、これらのメリットやデメリットは大きく異なりますが、一般的に大企業では収入は安定し、有給休暇をしっかり取ることができたり、育児休業制度や企業年金制度などの福利厚生が充実している傾向があります。
 
一方、会社の規模が大きいため、社員の声が会社全体に届きにくいことがあり、入社年数に関係なく、風通しがよい環境で会社経営に関わるような仕事がしたいという人には、大企業は向いていないかもしれません。
 

中小企業の魅力とは?

中小企業のメリットやデメリットも確認しておきましょう。
 

<メリット>

・裁量が大きな仕事を任せてもらえる可能性がある
・大企業に比べて意思決定が速い傾向がある
・昇進が早い場合がある

 

<デメリット>

・給与が低かったり、福利厚生が不十分なことがある
・経営が不安定なことがある

 
中小企業のメリット・デメリットについても、会社によって大きく異なります。例えば、2~3人で始めたばかりのベンチャー企業のような会社は、初めは経営が不安定でも、うまくいけば大成長を遂げる可能性もあります。
 
安定した収入と生活を求めている人には向かないかもしれませんが、仕事で大きなチャレンジをしたい人などは、大企業より風通しがよく、自由度が高い中小企業の方が合っているケースもあるでしょう。
 

まとめ

大企業と中小企業では、平均給与に違いがあります。しかし、会社選びでは給与がすべてではなく、仕事の内容や働き方、企業風土など、さまざまな観点から検討する必要があります。
 
新卒で就職活動をしている人や転職活動中の人は、今回紹介した大企業と中小企業の違いを参考にしながら、自分に合った会社を探してみてはいかがでしょうか。
 

出典

厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況(企業規模別)
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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