日本では「4割弱」が年収300万円以下!「年収300万円」は平均より低い?

配信日: 2022.08.05

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日本では「4割弱」が年収300万円以下!「年収300万円」は平均より低い?
「年収300万円って低いの?」
「年収300万円から収入を上げるには?」
 
上記のような疑問・悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
 
本記事では、日本における年収300万円の基準や収入を上げる方法などを解説しています。本記事を読むことで、年収300万円の水準が理解でき、収入を上げる方法も分かるようになるでしょう。ぜひ参考にしていただければ幸いです。
FINANCIAL FIELD編集部

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平均と比べて年収「300万円」は低い

結論から申し上げますと、年収300万円は平均と比べて低い部類に入ります。ただし後述する内容などからも、一概に「低い」とは断言できません。
 
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、令和2年度の平均年収は約433万円です。
 
また、男性・女性と正規社員・非正規社員を分けた平均年収は下記の通りです。
 
図表1

平均年収 正規社員 非正規社員
男性 約532万円 約550万円 約228万円
女性 約293万円 約383万円 約153万円
平均 約433万円 約496万円 約176万円

出典:国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
 
ただし、平均年収は年代や性別によっても大きな差があります。
 
図表2


出典:国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
 
20〜24歳の平均年収は約260万円(男性:約277万円、女性:約260万円)と300万円を切っています。また、女性の年収は年代に関係なく300万円台で推移していることが分かります。雇用形態や勤続年数、生活スタイルなどさまざまな背景を推察できることから、一概に低いとは言い切れないでしょう。
 

・年収300万円の給与所得者は「約4割」

図表

年収 割合
100万円以下 8.4%
200万円以下 13.8%
300万円以下 15.5%
400万円以下 17.4%
500万円以下 14.6%
600万円以下 10.2%
700万円以下 6.5%
800万円以下 4.4%
900万円以下 2.8%
1000万円以下 1.8%
1500万円以下 3.4%
2000万円以下 0.7%
2500万円以下 0.2%
2500万円以上 0.3%

国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」の第16 表「給与階級別給与所得者数・構成比」を基に筆者が作成
 
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、年収が300万円以下の割合は合計で37.7%となっています。4割弱の人は年収が300万円以下であり、その割合は年々高まる傾向にあります。
 

年収300万円の月収の手取りは「20万円」

年収300万円の場合、毎月の手取り(手元に残る金額)は20万円ほどです。手取りとは、額面から税金や社会保険料を差し引いた金額を指します。基本的に、手取りの目安は月収の8割です。
 

・300万円÷12ヶ月=25万円(額面)
・25万円×0.8=20万円(手取り)
  ※ボーナスを含めない

 

年収300万円で結婚できる?

結婚に年収は関係なく、お互いが納得すれば結婚はできます。ただし、結婚後の支出やお金の管理方法については必ず話し合っておきましょう。
 
教育費や住宅費、老後資金などについても目標を立てておくと良いでしょう。ぜいたくな暮らしを求めなければ、年収が低くても幸せに暮らしていけます。
 

年収300万円でマイホームは買える?

年収300万円でも住宅ローンを組んでマイホームを買えます。住宅ローンで銀行が貸してくれる目安は「年収の6倍」です。年収300万円であれば1800万円まで借りられます。
 
ただ、ローンの返済で毎月の生活がカツカツになるくらいなら、賃貸に住み続けることも検討してみましょう。
 

年収300万円でお金に余裕を持つ方法

年収300万円でお金に余裕を持つには、「支出を減らす」か「収入を増やす」必要があります。それぞれ簡潔に解説していきましょう。
 

支出を減らす

支出を減らす上では、節約することを心掛けましょう。例えば、コンビニ弁当や外食を自炊に変えたり、スマホを格安SIMに切り替えたりすることで、大きな節約効果を見込めます。
 
水道光熱費も削減できないか検討してみましょう。特に食費は生活に占める割合が大きく、意識するだけで大幅な出費減につながります。
 

収入を増やす

単純に収入を増やすことでも、お金に余裕を持てるようになります。ただ、簡単に収入をアップさせられる方法はありません。
 
ギャンブルなどでもうけたとしても、大抵の人はトータルでマイナスになります。地道にコツコツと努力していくことが大切です。
 

収入を増やす方法3選!

年収300万円から収入を増やす主な方法は下記の3つです。
 

1.資格やスキルを取得する
2.昇進・昇格を目指す
3.副業をする

 
1つずつ見ていきましょう。
 

1. 資格やスキルを取得する

資格やスキルを取得することは、収入アップにつながります。例えば、資格手当が職場にあれば、対象の資格を取得するだけで月の給料の数千円〜数万円アップも可能でしょう。
 
資格はスキルにもなり、転職活動にも生かせるでしょう。専門性の高いスキルを身に付ければ、高年収の企業への転職など大きなステップアップを期待できます。
 

2.昇進・昇格を目指す

昇進・昇格で収入をアップさせる方法もあります。また、日本はまだまだ年功序列のため、基本的に勤続年数が長いほど給料は増えていきます。
 
昇進や昇格を目指すなら会社のベースアップの基準を把握しておきましょう。すぐに昇進や昇格することは難しいため、長期的な目線で考えることも大切です。
 

3.副業をする

クラウドソーシングや投資などの副業でも収入を増やせます。副業をする際は、本業に影響が出ないようにすることが大切です。
 
副業で稼げるようになれば、独立も夢ではありません。ただ、副業を禁止としている会社も多く、副業を始める前は副業が可能かどうか必ず確認しておきましょう。
 

年収300万円は高くはないが無理なく暮らせる

本記事では、日本における年収300万円の基準や収入を上げる方法などを解説しました。年収300万円は平均の433万円と比べると低いですが、300万円以下の割合は約4割なのでそれほど低いわけでもありません。
 
年収が300万円あれば無理なく暮らせますし、結婚やマイホームの購入も可能です。収入を上げたいのであれば、地道な努力を継続して続けましょう。節約を意識することも大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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