副業で年収をアップする方法とは? 本業以外で収入を上げる方法を紹介
配信日: 2022.09.30
執筆者:古田靖昭(ふるた やすあき)
二級ファイナンシャルプランニング技能士
副業で年収をアップする方法とは
厚生労働省は、2018年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定したことで、労働者の副業や兼業を推し進めています。
企業によっては副業や兼業を解禁しているところもあり、労働者としても実際にインターネットを活用したWEBライターやネットショップ経営者、YouTuberなど本業以外で幅広く活動している人も増えているのが現状です。
副業で年収をアップするためには、本業で培った知識やスキルを生かした業種を選ぶ方法があります。また、本業とは別でニーズがある業種で年収をアップさせたいと考える場合もあるでしょう。専門性を生かした副業とニーズを生かした副業の2つを紹介します。
専門性を生かした副業
本業で培った知識やスキルを生かして副業することで、一から始めるよりも高収入を得られる可能性があります。例えば金融系の仕事を本業にしている場合、金融に関する用語は難しいものも多いため、わかりやすく紹介するライターやセミナーの講師業などが副業の選択肢となるでしょう。
また、プログラミングやマーケティングを行っていれば、法人を対象にした仕事もあります。法人対象の仕事であれば、専門性やニーズによっては1回あたりの金額も多くなるため高収入を狙えます。
専門性を生かすには、自分自身が持っている知識やスキルがどのようにビジネスに生かせるのかを副業を始める前に考えておくとよいでしょう。
ニーズを生かした副業
世の中にあるニーズを探して副業をする方法があります。本業で培った専門性の高い知識やスキルは、ニーズがなければ生かせないことも多いです。専門性を生かせなければ世の中のニーズに沿った副業を考えるとよいでしょう。
例えば、本業が大手ゲーム企業のマーケティング部などに所属しており、大手企業のマーケティング手法を生かしたコンサルティング事業を副業として行う場合、地方の中小企業で活用できない可能性があります。
大手企業のマーケティング手法と地方の中小企業のマーケティング手法では、スケールやリソースの問題から異なることがあるためです。
しかし、本業で培った専門性を生かせなくても、世の中にあるニーズを探して、自分のキャリアやコネクションを活用した副業もできます。
ニーズを生かすには、自分自身がこれまで積み上げてきたキャリアやコネクションをどのようにビジネスに生かせるのかを副業を始める前に考えておくとよいでしょう。
副業する上での注意点
副業を始める上での注意点を紹介します。
本業をおろそかにしない
本業あっての副業となるため、本業に悪影響が出ないようにしなければなりません。企業から見れば、本来休むべき時間に他の仕事をしているため、心身に負担がかかることで本業に影響が出て事故を起こすようになれば、懲戒解雇の可能性もあるでしょう。
副業する際には、企業と労働者の双方でしっかりと話し合うことも大切です。また、自分自身で本業に影響が出ないように時間管理を行い、心身に負担をかけすぎないように健康管理をすることも重要となります。
確定申告を行う
本業の他に副業の所得が年間20万円を超えるようであれば、確定申告をしなければなりません。副業の申告は雑所得です。
「そこまでもうかっていないから大丈夫だろう」と油断をし申告しなければ、脱税行為にもなる可能性があります。副業する上で使った経費や収益などは、一つひとつ帳簿に付けるようにしましょう。
副業は自己実現するための選択肢の1つ
人生100年時代といわれており、定年退職を迎えた後も働く人が多くなっています。定年退職後のセカンドライフとして副業を生かした起業や転職を考える人もいるでしょう。
副業は、今後の人生において自己実現するための選択肢の1つにもなります。セカンドライフを見据えて副業を考えるとよいでしょう。
出典
厚生労働省 副業・兼業の促進に関するガイドライン
執筆者:古田靖昭
二級ファイナンシャルプランニング技能士