更新日: 2022.10.20 年収

「新卒1人当たりの採用コスト」って?新卒の平均年収も確認!

「新卒1人当たりの採用コスト」って?新卒の平均年収も確認!
中途採用者と比べて離職率が低い、企業文化を継承しやすい、将来の経営幹部候補となりうる人材の確保ができるなど、新卒を採用することにはさまざまなメリットがあります。終身雇用は崩壊しつつあるものの、多くの企業が新卒の採用を継続しているのが現状です。そこで今回は、新卒1人当たりの採用コストはどれくらいなのか、新卒の平均年収も併せて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新卒の採用にかかるコストは増加傾向

リクルートの就職みらい研究所が出している「就職白書2020」によれば、2019年度の新卒採用にかかった1人当たりのコストは93万6000円でした。2018年度の新卒採用にかかった1人当たりのコスト、71万5000円と比較すると、22万1000円も増加しています。
 
厚生労働省の委託を受けてみずほ情報総研株式会社が2015年3月に行った「今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業報告書」によると、企業が新卒の採用活動で利用しているルートは会社説明会が最も多く45.3%、次いで自社ホームページへの掲載が41.9%、3番目がハローワークで40.0%、4番目が就職サイト等の求人媒体で36.9%という結果でした。
 
正社員の新卒採用を円滑にするための取り組みとして、大学に出向いて会社説明会を行っている企業が37.1%、ハローワーク等が主催する会社説明会に参加している企業が31.0%、学生向けのインターンシップを行う企業が28.2%。職場見学会・職場体験会を行う企業が28.0%となっています。
 
新卒採用のためにかかるコストの中で大きな割合を占めるのがメディア掲載費、採用サイトの制作費や更新にかかる費用、説明会やインターンシップの開催にかかる費用です。メディア掲載費は求人広告の他に会社説明会などイベントの告知も含まれ、学生に自社を認知してもらう手段として欠かせません。
 
この他にオンライン面接のためのシステム導入費や最終選考のための宿泊費・交通費、人事担当者をはじめとして採用に携わる社員の人件費なども必要です。
 

新卒の平均年収

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査結果の概況」によれば、新規学卒者の学歴別の賃金は、男女合計で高校卒が17万9700円、専門学校卒が20万6900円、高専・短大卒が19万9800円(男女ともに同じ金額)、大学卒が22万5400円、大学院卒が25万3500円でした。なお、令和2年度より新規学卒者の賃金には通勤手当が含まれています。
 
このデータを年収に換算すると、高校卒は215万6400円、専門学校卒は248万2800円、高専・短大卒は239万7600円、大学卒は270万4800円、大学院卒は304万2000円です。男女別にみると、専門学校卒は女性のほうが高く、高専・短大卒は男女差がないのを除き、他の区分は男性のほうが女性より月額で3000~5000円程度賃金が高い傾向があります。
 
令和2年度の賃金と比較すると、高卒男女・専門学校卒の男性はわずかに賃金が上昇し、大学院卒の男性は同額だったのを除き、他の区分は減少しました。
 

新卒の採用にかかるコストをいかにして削減するかが企業にとっては課題


 
2019年度に新卒を1人採用するためにかかったコストは93万6000円で、前年度と比較して20万円以上も増加しました。新卒採用にかかるコストの中では求人情報などのメディア掲載費、採用サイトの制作費や更新費用、説明会やインターンシップを開催するための費用などが大きな割合を占めています。企業にとっては、これらの採用コストをいかに削減していくかが課題となるでしょう。
 

出典

株式会社リクルート 就職白書2020 就職みらい研究所

みずほ情報総研株式会社 厚生労働省職業安定局委託事業 今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業 報告書

厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (9) 新規学卒者の学歴別にみた賃金

厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (9) 新規学卒者の学歴別にみた賃金【新規項目】

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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