4人家族で家賃は「18万」高い? 都内のファミリー向け物件で暮らすなら年収はいくら必要なの?

配信日: 2022.11.23

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4人家族で家賃は「18万」高い? 都内のファミリー向け物件で暮らすなら年収はいくら必要なの?
育児をしている人の中には、保育園の送迎時間なども考えて、できるだけ勤務先に近い場所で生活したいと考える人も多いのではないでしょうか。
 
しかし、気になるのは家賃です。この記事では、東京都心で夫婦と子ども2人が生活しようとした場合、家賃18万円の物件は高いのかどうかをさまざまな方向から検証します。
 
また、適正家賃が18万円となるにはどのぐらいの年収が必要なのかも解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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東京都心部のファミリー向け物件の家賃相場は?

「家賃18万円」と聞くと、ファミリー向け物件であっても高いと感じる人も多いかもしれませんが、東京都心では決して高いとはいえません。
 
東京23区内で最も家賃相場が高い区は港区で30万円、次いで渋谷区の28万9000円、千代田区の27万円となっています(2LDK・3K・3DKのマンションで調査)。このほかにも、中央区、新宿区、文京区、品川区は家賃相場が20万円を超えています。
 
ファミリー向け物件の家賃相場が18万円となるのは、台東区、豊島区(いずれも18万5000円)、江東区(17万8000円)、世田谷区(16万5000円)で、都心からやや離れたエリアです。東京都心で、家族4人で暮らそうとした場合、家賃18万円というのは決して高い物件とはいえません。
 

家賃18万円の人の適正年収は?

それでは、家賃18万円の人の適正年収はどのぐらいでしょうか。不動産を借りるときの審査では家賃の36倍の年収があるかどうかを確認しているといわれます。しかし、余裕を持って生活するのに理想的な家賃は、手取り月収の20%~25%といわれます。
 
これをもとに計算すると、家賃18万円の部屋を借りるための審査に通るためには648万円以上の年収が必要ですが、適正家賃が18万円の人の年収となると1152万円~1440万円は必要ということになります(社会保険料・税金で25%引かれると仮定した場合)。
 

家賃18万円の部屋を借りるときに注意したいこと

家賃18万円の物件を借りる場合、年収によっては児童手当が受け取れなくなったり保育料や教育費が高くなったりするケースがあることも念頭に置かねばなりません。
 
配偶者が夫に扶養されていて子どもが2人いる世帯は、目安年収が960万円を超えると児童手当の所得制限を受けるようになり、子ども1人につき5000円に減額されてしまいます。また、目安年収が1200万円を超えると児童手当を受け取れなくなります。
 
さらに、0~2歳児までの保育料は世帯年収が高くなるほど上がりますし、都心部であれば小学校受験や中学受験を視野に勉強する子どもが増え、想像以上に教育費がかかる可能性もあります。年収が高くても、生活のしかたによっては家計が苦しく感じられるようになります。都心に家族で住む場合には、家賃に対する適正年収を考えるだけでなく、子どもの教育などについてよく考えることも大切です。
 
東京23区内でも、中野区や北区、荒川区、杉並区はファミリー向け物件の家賃相場が15万円台と安くなっています。板橋区、練馬区、葛飾区、江戸川区、足立区は23区内でもさらに家賃相場が安く、都心部にも出やすいです。都心に近い場所に住みたいけれども家賃18万円は払えないという場合は、これらの区も視野に入れて部屋探しをするとよいでしょう。
 

適正年収をクリアしていても暮らし方によっては高く感じるかも

東京都心で家賃18万円のファミリー物件は、決して高いとはいえませんが、家賃18万円の物件を借りるために必要な年収は1000万円を超えていて、多くの世帯で児童手当の所得制限を受けることになります。
 
子どもの進路によっては教育費が高くなる場合もあり、家賃18万円だと生活を維持するのが大変だと感じる人もいるでしょう。都心で部屋を借りるときには、余裕を持って払い続けられる家賃の部屋を選ぶのがおすすめです。
 

出典

SUUMO 東京都の市区郡から賃貸家賃相場を調べる
内閣府 児童手当制度のご案内: 子ども・子育て本部
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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