更新日: 2022.12.04 年収

「医師」の平均年収は1000万超え!? 実際どうなのか調べてました!

「医師」の平均年収は1000万超え!? 実際どうなのか調べてました!
医師といえば高収入のイメージがある人も多いのではないでしょうか。
 
しかし、勤務先や診療科などによって働き方には違いがあります。それでは、実際に医師の平均年収はどれくらいなのでしょうか。
 
今回は医師の平均年収が1000万円以上なのかに注目してみました。
FINANCIAL FIELD編集部

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医師の平均年収は約1261万円

厚生労働省が発表した令和3年度「賃金構造基本統計調査」を参考に、医師の平均月収について見てみましょう。
 

・従業員数100人以下の規模が最も月収が高い

従業員の規模別で月収を比較してみると、従業員数が10~99人で169.71万円、100~999人で133.85万円、1000人以上で81.64万円となっています。従業員数が少ないほど平均月収が高いです。
 
男女別では、男性医師の平均月収が10~99人規模で180.74万円、100~999人規模で136.96万円、1000人以上規模で87.55万円となっています。女性医師は従業員数10~99人規模で127.28万円、100~999人規模で117.04万円、1000人以上規模で64.65万円です。
 

・最も平均年収の高い診療科は脳神経外科

労働政策研究・研修機構によると、「勤務医の就労実態と意識に関する調査」の結果、平均年収で最も平均年収の高い診療科は脳神経外科(1480.3万円)でした。つづいて、産科・婦人科(1466.3万円)、外科(1374.2万円)です。さらに、経営形態別で確認すると、医療法人(1443.8万円)、個人(1414.0万円)、そのほかの法人(1406.4万円)となっています。
 
ただし、年収1000万円以上の合計件数はそのほかの法人が最も多いです。つづいて、個人、医療法人と公立(同位)となっています。つまり、大規模医療機関と個人経営の医療機関を比較すると、個人経営のほうが収入が高いといえるでしょう。
 

同じ医師でも歯科医師や獣医師は年収が低め

医師といえば病気やけがの治療をする一般的な医師がイメージされやすいですが、歯科や動物病院なども身近な医療機関として利用されています。
 

・歯科医師や獣医師の平均月収は60万円前後

歯科医師は10~99人規模で61.34万円、100~999人規模で57.29万円、1000人以上の規模で54.28万円です。獣医師は10~99人規模で38.73万円、100~999人規模で47.36万円、1000人以上の規模で68.04万円となっています。通常の医師同様に歯科医師も小規模企業(クリニック・医院など)のほうが年収が高いです。
 
ただ、獣医師については、大規模医療機関で勤務しているほうが小規模医療機関の2倍近い収入となっています。ほかの診療科と比較すると、年収は半分ほどと低めです。
 
しかし、国税庁が行った令和3年度の「民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は443.3万円(男性545.3万円、女性302.0万円)でした。すべての職業の平均年収であるこちらの金額と比較をすると、一般的な医師、歯科医師・獣医師いずれも高収入に入るといえるでしょう。
 

医師の平均年収は日本全体の平均年収より高い

病気・けがの治療を行っている一般的な医師の平均年収は、実際に1000万円以上あります。
 
ただし、勤務している医療機関の規模によって異なり、大規模病院と比較すると、個人経営の医療機関のほうが年収はより高めです。例外として、一般的な医師と比較して歯科医師や獣医師の年収は低めとなっています。
 
しかし、日本の平均年収は約443.3万円なので、いずれにしても医師は高収入の部類に入るといってよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査 (職種)第1表
労働政策研究・研修機構 勤務医の就労実態と意識に関する調査 30ページ
国税庁 民間給与実態統計調査(第10表)平均給料・手当及び平均賞与
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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