更新日: 2022.12.27 年収
年収が800万の人は人口の何%? 年収1000万の人口に比べると多い?
この記事では、年収800万円の人、あるいはそれ以上の年収の人は日本の人口の何%いて、どのくらいの生活レベルなのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
年収が800万の人は日本の人口の何%くらいいる?
国税庁の令和3年分の民間給与実態統計調査によると、年収800万円台の給与所得者は全体の2.9%でした。800万円台ではなく800万円以上となると、全体の9.7%となります。世帯収入が800万円ならそれなりにいそうに感じますが、個人収入が800万円というのはやはり難易度が高く、かなりの高収入だといえるでしょう。
ただし、この給与とは、給料、手当(通勤手当など非課税の手当は除く)、賞与などを含んだ1年間の総支給額を指しています。
年収800万の人は年収1000万の人より多い?
年収800万円台の人が全体の2.9%だと、その上を行く人の割合はさらに低いように感じるのではないでしょうか。順に記載すると、年収900万円台の人は1.9%、年収1000〜1500万円代の人は3.5%です。年収800万円以上の人の割合は、全体の9.7%となります。
調査上、年収1000万円台だけのくくりがないので単純には比較できませんが、年収800万円台の人よりも、年収1000万円以上の人の方が多いということになります。
年収800万の人の生活レベルは?
ここでいう年収800万円は額面であり、ここからもちろん所得税や住民税、社会保険料などが差し引かれるため、手取り額は約600万円になります。この手取り額は扶養家族や保険料などによっても変わってきます。
専業主婦と小学生の子どもが2人いる世帯の夫である場合、年間で所得税を約47万円、住民税を約45万円、社会保険料を約117万円差し引かれます。つまり、手取り額は約590万円でしょう。独身の人の場合には、所得税を約48万円、住民税を約46万円、社会保険料を約110万円差し引かれ、手取り額は約596万円です。
扶養家族がいると、配偶者控除や扶養控除が受けられることから、所得税は独身の人より安くなっています。しかし、累進課税により、年収がもっと低い人と比較すると所得税はかなり高くなってしまいます。
独身で年収800万円台の人なら、かなり高い生活レベルが実現できるでしょう。家賃の高い物件に住んだり、自炊をせずに外食で済ませたり、自分の趣味や遊びに使えるお金も潤沢です。将来を見据えて節約し、貯金に回す人もいるのでお金の使い道は人それぞれですが、お金に困ることのない裕福な暮らしができることには違いありません。
しかし、専業主婦(主夫)や子どもがいる家庭なら持ち家率も高く、賃貸であればそれなりに広い物件を借りる必要もあります。さらに、住宅ローンや子どもの教育費がかさんでくるため、年収800万円といえども他人が思うほど裕福な暮らしができるとはいえないでしょう。
年収800万円台の人は2.9%! 裕福な生活ができるかは人それぞれ
年収800万円というと、日本人の平均年収の倍近い年収なのでかなり裕福な生活ができそうに思いますが、独身ならともかく家族を養っている人にとってはさほどでもないようです。
個人年収が800万円の人の割合はかなり低いですが、夫婦共働きなど世帯年収であればもっと割合が高いでしょう。世帯年収なら差し引かれる税金や社会保険料を抑えることができるため、手取り収入を上げることができます。
出典
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部