今年30歳になりましたが年収は「360万」です…平均はいくらなのでしょうか?
配信日: 2023.01.24
日本では、総じて年齢が上がるほど平均年収も上昇していく傾向があり、現状では平均年収より収入が少なくても、将来的には平均を上回る可能性もあります。
では、年齢が30歳で、現状の年収が「360万円」であったとしたら、どのように現状と将来を見通していけば良いのでしょうか。30代の平均年収と比べながら考えてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
30代の平均年収は? 男女別の比較
国税庁の「令和3年分民間給与実態調査」によれば、30~34歳までの平均年収は413万円です。男性の平均年収が472万円、女性の平均年収が322万円と、男性のほうがかなり高い平均年収を得ています。
一方、30代後半にあたる35~39歳までの平均年収は449万円と少し上昇します。ただ、男女の内訳を見ると、男性が533万円であるのに対して、女性は321万円と30代前半の平均年収とほとんど変わりません。
30代に限らず、男性の平均年収は年齢に応じて上昇曲線を描きますが、女性の平均年収はほぼ横ばいの傾向が続く特徴があります。
30歳で「360万円」は平均と比べるとどう?
30代前半の平均年収が413万円だとすれば、今年30歳で年収が「360万円」は平均よりやや少ないといった水準です。男性であれば、年齢と共に年収も上昇することが見込まれますが、30代前半の男性の平均年収が472万円であるため、現状の「360万円」という年収は平均よりかなり少ない計算になります。
そのため、この先平均以上の年収を得たいのであれば、副業や転職を視野に入れた活動を積極的に行っていったほうが良いかもしれません。
一方、女性の場合、30歳で「360万円」という水準は女性の平均年収を大きく上回っています。とはいえ、男性を含めた30歳前半の平均年収に比べれば少ない水準であることには変わりなく、また女性の場合は30代後半になっても平均年収に大きな伸びはありません。
ですから、年収の伸びを期待するなら、男性と同様、副業や積極的なキャリアアップを図っていく必要があるでしょう。
平均年収と比べて不満があるなら
平均と比べて、自分の年収に不満があるなら、転職して給与の高い職場に移ることもひとつの手です。
厚生労働省の「賃金基本構造統計調査」では、業種別の平均年収に関する情報を公開しており、それによれば30代前半の平均年収が最も高い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」です。次いで、「金融・保険業」が続き、「学術研究・専門・技術サービス業」や「情報通信業」なども高い給与水準を持つ職種だといえます。年収アップを目指すなら、こうした職種に転職してみても良いでしょう。
また、年収を伸ばす方法は転職だけではなく、副業もひとつの方法です。
インターネットで気軽に始められる副業も増えており、場合によっては本業より副業で高い収入を得ている人もいます。ただ、会社の就業規則によっては副業を禁止している場合もあるので、副業を始める場合は会社の規定をしっかり確認したうえで着手する必要があるでしょう。
30代はキャリアアップのチャンス! 年収アップを目指すならチャレンジしてみるのもアリ
平均年収のデータをひもとくと、自分の現状を理解するきっかけにすることができます。もちろん、自分が平均より低いからといって、そこまで極端に悲観する必要はありません。
ただ、平均に比べて自分の現状に不満があるなら、転職を含めキャリアアップにチャレンジしてみるのもひとつの手です。特に30代は転職市場でも自分を高く売りやすい年代です。副業という方法もあるので、複合的に考えながら将来を見据えてみましょう。
出典
国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査の概況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部