【実はハイスぺ】「野原ひろし」はなぜ「安月給」と言われているの?「年収」や「昇進の可能性」を検証!
配信日: 2023.01.26
しかし、実は野原ひろしはハイスペックだとささやかれています。野原ひろしの年収や今後昇進できるのかについてみていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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野原ひろしの年収はどれくらいか
野原ひろしは35歳で、東京都にある双葉商事に約15年間勤務しており、現在は営業部第二課の係長をしています。
気になる給料ですが、1994年に放送された第94話「ひさんな給料日だゾ」で、月給について触れられていました。その中では、給料が手取りで30万円だというシーンがありました。手取り30万円を額面換算すると、約38万円という計算になります。
賞与についてはアニメの中で詳細の描写はありませんが、大手企業は一般的に年2回、1回当たり額面の2ヶ月分程度支給されます。そのため、賞与は年間で38万円×4ヶ月分=152万円です。毎月の給料が38万円の12ヶ月分で456万円ですので、合わせると年収は600万円程度であると想定されます。
野原ひろしの年収は高い方
妻のみさえは野原ひろしに対して安月給だとののしることもありますが、年収600万円は、世間一般的にみて「安月給」なのでしょうか。答えはNOです。
国税庁が公表している「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均は443万円、男性に限っても545万円となっています。
野原ひろしの推定600万円の方が高いことが分かります。また、443万円は全年齢の年収であり、まだ野原ひろしの年齢が35歳という点からも、野原ひろしが決して安月給ではないと言えるでしょう。
連載開始当初の状況を考慮してみる
最新の給与所得者の平均は443万円で、野原ひろしは安月給どころか、結構稼いでいることが分かりました。ただ、日本の平均年収は下がり続けていると言われているので、クレヨンしんちゃんの連載が開始された1990年くらいの年収を振り返ってみましょう。
厚生労働省の資料をみると、1990年の平均給与(実質)は460万円ほど、その後最新まで、500万円を超えるような年はありません。連載当初の平均と比べても、野原ひろしは安月給ではないでしょう。
とはいえ、みさえが全面的に価値観がおかしいのかというと、そうとも言い切れません。1990年頃はバブルがはじける少し前くらいで、消費が拡大し、お金に対する価値観も現在とは大きく異なっていました。
また、2人の子どもと専業主婦の妻、そして犬がいるのであれば、手取り30万円でも心もとなく感じるかもしれません。そのため、みさえがひろしの給料を「安月給」と感じてしまうのも、特別変だとは言えないでしょう。
野原ひろしはこれから昇進できるのか
現在既に平均的なサラリーマンよりも給料をもらっている野原ひろしですが、この先昇進する可能性はどれくらいなのでしょうか?
もちろん正確な未来は分かりませんが、実は2015年に公開された映画「クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃」の中で野原ひろしはメキシコ支社部長に任命されたことがあります。
会社によっては、例えば本社の係長と支社の部長が同等の地位ということもありますが、この映画の中で、みさえとひろしが部長という地位について浮かれている場面がみられます。おそらく双葉商事の中では、少なくとも現在の係長よりも支社部長の地位の方が上なのではないでしょうか。
映画では結局、日本に戻ることとなりましたが、会社として新しい仕事を開始する中で、重要な部長というポジションを任されるような人材であるひろし。このまま働いていると、いつかは次の役職に出世していても不思議ではないでしょう。
結論:野原ひろしはハイスペ
野原ひろしの年収は高い方であり、映画では会社から大切な海外の支社部長を任されるほど信頼もされています。
年収600万円はものすごく優秀とは言えないかもしれませんが、平均以上であり、将来を期待できるハイスペックな人物ではないでしょうか。
そして、これからも愛する家族のために、一生懸命働いてくれるでしょう。
出典
厚生労働省 令和2年版 厚生労働白書 図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部