更新日: 2023.01.27 年収

「東大生」の卒業後の進路は? 就職者の多い業界は「平均年収」も高いという結果に

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「東大生」の卒業後の進路は? 就職者の多い業界は「平均年収」も高いという結果に
日本最高峰の大学を聞かれれば、多くの人が「東京大学」と答えるでしょう。入学すること自体が非常に大変であり、選ばれた人だけが学べる大学であることは間違いありません。そんな東京大学を卒業した人たちの歩む道も気になるところですが、所属していた学部ごとに就職先の業界には特徴がみられます。
 
本記事では、東大生が卒業後に選ぶ進路や、就職先業界の平均年収について紹介します。
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東大生の卒業後の進路

東京大学が公表している資料である「東京大学の概要」によると、令和3年度の卒業者の多くが進学を選択しています。では、それ以外の就職者はどのような業界を選択しているのでしょうか。主な学部と就職先業界をみてみましょう。
 

・医学部の卒業者は大半が臨床研修医へ

学部により就職先業界には幅がありますが、そのなかでも進路の選択肢が非常に狭いのが医学部の卒業者です。令和3年度の医学部卒業者で主要な業界に就職している人は1人もおらず、大半が臨床研修医への道を選んでいます。他の学部と比較し大学院研究科への進学者が少ない点も特徴です。
 

・金融業や保険業に進む人の多くは経済学部卒

主要な業界のうち、もっとも多くの東大卒業者が選んだのが金融業・保険業です。令和3年度卒業者3195人のうち217人が、この業界を選択しています。そのなかでも、この業界へと就職した人の数がもっとも多いのが経済学部の卒業者です。217人中107人となっており、約半数が経済学部の卒業者ということになります。
 

・文学部卒は情報通信業界への就職が最多

文学部は、令和3年度の卒業者が330人いますが、そのうち進学を除いてもっとも多くの卒業者が選んだ就職先は情報通信業です。実に53人もがこの業界を選択しています。
 

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東大生の主な就職先業界の平均年収は?

気になるのは、東大生の選んだ就職先業界の年収でしょう。ここでは、各業界の平均給与額について紹介します。
 

・就職者数のもっとも多い金融業・保険業は高所得

令和3年度の東大卒業者のもっとも多くが選択した金融業・保険業は、給与額が非常に高いことでも知られています。国税庁の令和3年分の「民間給与実態統計調査」によれば、金融業・保険業の年間平均給与額は676万9000円です。東大卒業直後とみられる20~24歳では、376万5000円、25~29歳ではさらに上がり473万9000円と、20代の給与額としてはやはり非常に高い水準となっています。
 

・平均年収トップは電気・ガス・熱供給・水道業

主要な業界のうち、もっとも年間の平均給与額が多いのが、電気・ガス・熱供給・水道業です。国税庁の調査によれば、平均給与額は765万6000円と、唯一700万円台となっています。しかし、令和3年度の東大卒業者のうち、この業界へと就職したのはわずか13人です。
 

・その他の東大卒業者が選んだ就職先業界の年収

金融業・保険業についで多くの東大卒業者が選択した業種が情報通信業界です。同調査によると情報通信業の年間平均給与額は623万6000円と、比較的高い水準となっています。また、同年卒業者の134人が就職している学術研究、専門・技術サービス業の平均給与額は520万9000円です。やはり、年収の高い業界への就職が目立ちます。
 

必ずしも年収の高い業界に就職する人ばかりではない

年間平均給与額が259万6000円と比較的低い宿泊業・飲食サービス業へと就職した東大生は4人です。確かに、あまり多くはありません。しかし、比較的多い人数である68人が就職しているサービス業の平均給与額は368万5000円となっており、必ずしも就職人数と平均年収は比例しないようです。
 

東大卒業生の就職先業界の平均年収は高めだが例外もある

東京大学の卒業生の就職先業界で多いのは金融業・保険業、情報通信業、学術研究、専門・技術サービス業などです。年間平均給与額はいずれも500~600万円台と高水準です。
 
しかし、主要な業界でもっとも平均給与額が高い電気・ガス・熱供給・水道業の就職人数は10人あまりであり、給与額が比較的低いサービス業には60人以上就職しています。給与額はあくまでも平均ですが、東大生も給与だけではなく、自らに合った業界を選ぶ傾向がありそうです。
 

出典

東京大学 東京大学の概要資料編2022

国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査結果 調査結果報告

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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