更新日: 2023.03.08 年収

50代で月の手取り「30万円以下」は普通? 50代男女の平均年収とともに解説

執筆者 : 柘植輝

50代で月の手取り「30万円以下」は普通? 50代男女の平均年収とともに解説
定年も見えてくる50代ですが、年収はどのくらいあれば一般的といえるのでしょうか。また、月の手取りで30万円以下というのは、同年代では普通なのでしょうか。
 
50代の平均年収の実情について統計を基に確認していきます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

50代の平均年収と月の手取りはどれくらい?

日本はまだ年功序列の風潮の残る企業が多いこともあり、国税庁の「民間給与実態統計調査」(令和3年分)の結果では、50代が全世代で最も平均収入(給与所得者の年間の平均給与)が高くなっています。
 
平均年収を世代別に見ると、50代まで右肩上がりが続いてピークに達した後、60代からは下がっていきます。60代以降で平均収入が下がっていく主な理由としては、定年退職のほか、再就職や再雇用に伴う給与の減少が考えられます。
 
50代の年収について見ていくと、前半では平均が520万円、後半になるとやや上がって529万円となっています。
 
【図表】


 
出典:国税庁 「令和3年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-」
 
統計による平均収入には賞与が含まれているため、月収で比較することは難しい面もありますが、単純に年収を12等分したものを月収として考えた場合、50代前半では約43万円、後半で約44万円となります。
 
家族構成や適用する控除などによっても異なりますが、所得税や住民税などを差し引いた手取りを月収の75%と仮定すると32万円から33万円程度となり、少なくとも手取りが30万円を下回ることはないでしょう。この点を鑑みると、50代で手取りが30万円以下というのは平均的な収入よりも少ないといえます。
 
なお、全体の平均年収は443万円となっています。月収換算では37万円程度、手取りにすると28万円前後と想定でき、世代全体で比較しても高いといえる収入ではないでしょう。
 

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50代男性の平均は?


 
男性の平均年収も50代までは上がり続け、50代前半で664万円、後半で687万円となっています。月収換算では50代前半で約55万円、50代後半でおよそ約57万円になり、手取りでは42万円前後になると想定されます。50代男性で手取り30万円以下の場合、同世代の平均よりかなり低く、一般的とは言い難いことが分かります。
 
また、男性全体で見ると平均年収は545万円で、月収換算では約45万円、手取りを想定すると34万円前後となりますが、50代で手取り30万円以下という金額はやや低いと考えられます。
 

50代女性の平均は?

女性の平均年収は、20代後半から50代までほぼ横ばいで、男性同様に60代から下がっていきます。50代前半では328万円、後半でやや下がって316万円となり、月収換算で26万円から27万円程度とした場合、50代での月の手取りは20万円前後になるでしょう。
 
女性全体の平均年収は302万円で、月収換算では25万円程度になることを考えると、毎月の手取りは19万円前後と想定されます。50代女性で手取りが30万円以下という場合、例えば15万円以下など同世代の平均を大きく下回っていない限り、一般的には低い金額とはいえないでしょう。
 

まとめ

50代で手取りが月30万円以下という場合、平均収入を基にした比較では、男性なら同世代ではやや低く、女性では同世代の平均を大幅に下回っていない場合を除いて、一概に低いとはいえない金額です。
 
とはいえ、あくまでも統計上の平均から試算した数字での比較であり、個別の環境や事情によって理想とする手取りも異なると思いますが、50代で自身の手取りについて悩んでいるのであれば、転職や副業など何かしらの方法で収入を増やせないか検討してみてください。
 

出典

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-
 
執筆者:柘植輝
行政書士