更新日: 2023.03.10 年収
女性で「年収400万」って高年収なんですか? あまり余裕はないのですが…
今回は、女性で「年収400万円」の場合、一般的に高年収であるかどうかを解説。その上で、一人暮らしの女性の平均支出はどの程度なのかに触れながら、生活を少しでも余裕のあるものにする方法についても紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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女性の平均年収は?
国税庁の発表している令和3年分の「民間給与実態統計調査結果」によると、1年を通じて勤務をした給与所得者の女性1人当たりの平均給与は302万円となっています。男性もあわせた全体の平均給与は443万円なので、100万円以上少ないものの、対前年比では3.2%増という結果でした。
この数字は、パートやアルバイトも含まれています。正社員に限ってみれば、女性1人当たりの平均給与は389万円です。非正規社員も含まれた全体の数字よりも大幅に高いことがわかります。
しかし、いずれも年収400万円には達していません。正社員として働いていた場合でも、女性で年収400万円は高年収であるといえるでしょう。
ちなみに、年齢階層別にみてみると、女性1人当たりの平均給与が400万円を超える年齢階層はありません。最高で25〜29歳、45〜49歳、50〜54歳の328万円です。年齢にかかわらず、女性の年収400万円は高い水準といえます。
一人暮らしの女性の平均支出
生活が楽であるかどうかは、収入も大事ではあるものの支出にも目を向ける必要があります。
ここで、もう一つ統計を紹介します。総務省統計局の実施した令和4年分の「家計調査」によると、女性の単身世帯かつ勤労者世帯における1ヶ月間の消費支出は約18万円です。これは、男性よりも2万3000円ほど多くなっています。
あくまでも一人暮らしのケースですが、単純に計算すると年間に216万円が消費へと充てられていることになります。
生活を少しでも楽にするための方法
一般的な消費行動であれば、年収400万円の女性の単身世帯で生活費に困るケースはそう多くないでしょう。それでも生活が楽であると感じない場合、支出の見直しが必要な可能性があります。
ここでは、生活を少しでも楽にするために、支出をどう見直すべきかを考えます。
・固定費を削減する
支出に大きな影響を与えている固定費。その中でも、家賃の占める割合は小さくはありません。年収に対して家賃の支出が大きい場合は、引っ越しも検討してみましょう。
電気やガス、携帯電話、インターネットの基本料金は、契約先を変えることで現在よりも減らせる可能性があります。使用料の確認も必要ですが、毎月支払う固定費が削減できないか見直してみるとよいでしょう。
民間の保険に関しても、公的な保険と重複した部分がないかの確認が必要です。無駄な保険料を支払っている場合は見直すことで毎月の支出を減らせます。
・節約を意識する
節約の意識も重要です。特に必要ではないものを購入していないか、今一度見直してみる必要があります。それぞれに使用できる金額をあらかじめ決めておくことで節約意識の高まりが期待できます。
そのような方法や考え方も取り入れながら節約を実行すると、現在よりも経済的に余裕のある生活の実現が可能です。
女性の年収400万円は高収入ではある
日本女性の1人当たりの年間平均給与は302万円です。正社員の女性でも389万円のため、年収400万円であれば高収入といえます。女性単身者の年間の消費支出は216万円程度が平均なので、通常は経済的にも余裕があると考えられるかもしれません。
ただし、一人暮らしで家賃が発生する場合や、物価高騰で生活が圧迫されるなど、男女問わず年収400万円では生活がきついというケースもあるでしょう。できる範囲での節約も心がけつつ、より暮らしやすい世の中になるよう期待したいところです。
出典
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査 調査結果報告
総務省統計局 2022年分家計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部