更新日: 2023.04.06 年収

理想の世帯年収1位は「1000万円」、2位は「500万円」! 手取り額から考えるそれぞれの生活レベルとは?

理想の世帯年収1位は「1000万円」、2位は「500万円」! 手取り額から考えるそれぞれの生活レベルとは?
年収と手取り額は異なります。ゆとりある生活設計のためには、年収ではなく手取り額で考える必要があり、年収に応じた手取り額を把握することが重要です。
 
本記事では、年収500万円と1000万円の手取り額のシミュレーション結果や、世帯年収を増やす方法などを解説します。年収ごとの生活レベルや世帯年収を増やす方法を知りたい方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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年収ごとの手取り額

株式会社LENDEXが2020年2月、主婦1125名を対象に行った「主婦のお金事情に関する調査」によると、理想の世帯年収として「1000万円以上」と回答した人が30.5%で最多でした。
 
給与収入を得ても、稼いだ全額がすべて自分のものになるわけではありません。社会保険料や税金などが引かれるため、生活設計をする際には、「手取り額」で考えることが重要です。
 

年収500万円の手取り額

社会保険料:約72万円
所得税:約14万円
住民税:約24万円
手取り:約390万円

 
手取り年収は約390万円で、1ヶ月あたり使える金額は32.5万円となります。手取りの10%を貯蓄する場合、生活費に充てられる金額は約350万円、月額約29万円です。
 

年収1000万円の手取り額

社会保険料:約123万円
所得税:約82万円
住民税:約64万円
手取り:約731万円

 
所得税は累進課税となっていることから、年収500万円の人と比較すると所得税額が跳ね上がっています。
 
手取り年収は約731万円で、1ヶ月あたり使える金額は約60万円となります。手取りの10%を貯蓄する場合、生活費に充てられる金額は約658万円、月額約55万円です。
 
年収1000万円を稼ぐことができれば、かなり生活にゆとりが生まれるといえるでしょう。
 

各年収で毎月の生活費に使用できる額

続いて、各年収で毎月の生活費に使用できる額をシミュレーションしてみましょう。具体的な生活費の内訳から、生活のイメージをしてみてください。
 

年収500万円の場合

手取りの10%を貯蓄し、月額約29万円で生活するケースで考えてみます。
 

【生活費の内訳】

家賃/居住費:10万円
水道光熱費:3万円
通信費:1万円
食費:6万円
娯楽費:5万円
被服費:2万円
余剰資金:2万円

 
もしマイカーを持っている方であれば、追加で保険料やガソリン代などの維持費が発生します。マイカーを持っていない場合は、毎月2万円を余剰資金として使える余裕がありますが、もしもマイカーがあれば余剰資金はほぼゼロになるでしょう。
 

年収1000万円の場合

手取りの10%を貯蓄し、月額約55万円で生活するケースで考えてみます。
 

【生活費の内訳】

家賃/居住費:15万円
水道光熱費:3万円
通信費:1万円
食費:8万円
娯楽費:8万円
被服費:5万円
余剰資金:15万円

 
年収500万円の人よりもグレードの高い物件に住んでいることを想定していますが、それでも毎月15万円の余剰資金が生まれています。マイカーを持っている場合でも、毎月10万円を資産運用などに回せる余裕があるでしょう。
 

理想の世帯年収を実現するための働き方

年収を増やすためには、本業収入アップを狙うほかにもさまざまな方法があります。
 

【世帯年収を増やす方法】

●夫婦で共働きをする
●副業を始める
●資産運用を始めて配当をもらう

 
パート勤務であっても、年間100万円を稼ぐことができれば生活にゆとりが生まれるでしょう。また、余剰資金を増やして資産運用に回すお金が増えれば、資産運用による収入も増えていきます。
 
収入を増やし、無駄な支出を減らす意識を持つことで、ゆとりのある家計を築くことが可能です。
 

まとめ

生活設計を考えるときは、自由に使えるお金である「手取り額」をベースに考えることが重要です。年収500万円の人と1000万円の人を比較すると、当然ですが、自由に使えるお金はおよそ倍近く違います。
 
生活水準を高めたい場合は、共働きや副業を通じて世帯収入を増やすことが重要です。本記事を参考にしながら世帯年収ごとの生活をイメージし、世帯年収を高めるための工夫をしてみましょう。
 

出典

株式会社LENDEX 主婦のお金事情に関する調査(PR TIMES)

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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