更新日: 2023.04.20 年収

年収「1000万円」でも贅沢できない現実とは? 手取りや支出を検証

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

年収「1000万円」でも贅沢できない現実とは? 手取りや支出を検証
年収が1000万円ある世帯は裕福でぜいたくもできる、と思っている人も多いでしょう。しかし、現実は甘くありません。
 
年収1000万円あっても、生活スタイルや住む地域によっては決して裕福とはいえない生活を送らなければいけないでしょう。今回は、年収1000万円の人の手取り額や生活スタイルについて紹介します。
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年収1000万円の手取りは740万円前後

年収1000万円程度の人の場合、月収換算すると約83万3000円です。この金額を標準報酬月額と仮定した場合の社会保険料は、約10万円です。このことを前提に手取り金額を算出します。
 

【例】
年収:1000万円
家族構成:夫婦・子2人(16歳未満)
社会保険料:10万円/月

 
1000万円-120万円-58万9000円(住民税)-75万500円(所得税)=746万500円
 
年収1000万円程度の人の手取り額は、おおよそ746万円です。月額に換算すると約62万円程度です。この額面だけを見ると「裕福な生活をできるのではないか」と感じる人も多いでしょう。
 
しかし、実際の生活ではぜいたくをすることはできません。次に、1世帯あたりの平均支出額についてみていきましょう。
 

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1世帯あたりの平均支出額は約30万円

総務省の家計調査報告によると、2022年の二人以上の世帯の平均支出額は「29万865円」でした。そのため、年収1000万円の人の月額手取りと比較すると、毎月十分に余裕があります。
 
しかし、年収が上がるにつれて子どもの教育にかける金額も大幅に増加します。
 
令和3年度子供の学習費調査によれば、年収1000万円~1199万円の世帯の年間学習費総額は、幼稚園が公立23万5000円・私立42万2000円、小学校が公立46万1000円・私立165万4000円、中学校が公立64万4000円・私立149万1000円、高等学校が公立63万2000円・私立128万6000円となっています。
 
総務省の家計調査によると、二人以上の世帯の2022年の平均教育費は1万1439円であるため年間で見ても約14万円です。一方で年収が1000万円程度の人はかなりのお金を教育にかけていることがわかります。
 
また、年収が上がるにつれて生活スタイルも変動します。住まいの地域によっても、物価は異なるため年収が1000万円あるからといって、ぜいたくができるとは限りません。とくに、都心部は物価が高く、地価も高額であることから、賃料等を考慮すると決して裕福であるとはいえないでしょう。
 
このように、年収が1000万円ある人でも、生活スタイルによっては「ぜいたく」を味わえるほどの余裕はないといえます。
 

年収1000万円は意外とぜいたくできないのが現実

日本人の平均年収が443万円であることを考えれば、年収1000万円の人はいわゆる高給取りであるといえます。実際、一般的な支出を考えれば、十分な余裕があるでしょう。
 
年収1000万円の人の手取りは、おおよそ740万円程度であり、月額換算すると約62万円です。住む地域や生活スタイルによっては、意外とぜいたくをできないのが現実なのかもしれません。
 

出典

全国健康保険協会 令和4年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表

総務省 家計調査報告-2022年(令和4年)12月分、10~12月期平均及び2022年平均-
文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 調査結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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