更新日: 2023.05.03 年収
製造業の平均給与はいくら? 初任給や退職金についても紹介
工場求人ナビ【PR】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
製造業の平均給与
東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」によると、中小企業の所定内賃金の平均は、36万3904円です。所定内賃金は、いわゆる残業代を含まない賃金のことを指します。
残業代などの所定外賃金の平均は、3万2453円です。所定内賃金と所定外賃金を合計すると、39万6357円となります。この金額が中小企業の給与の平均です。
それでは、製造業の平均給与はいくらになるのでしょうか?同調査によると、製造業の所定内賃金は35万1229円です。また、所定外賃金の平均は2万4123円となっています。所定内賃金と所定外賃金の合計は、37万5352円です。
製造業の平均給与は、全体の平均給与よりも低いことがわかります。しかし、賃金総額に占める所定外賃金の割合は6.4%です。賃金総額に占める所定外賃金の割合が低いと、賃金が残業代に左右されないので、資金の計画がしやすいメリットがあります。
反対に、この割合が多いと、残業代が賃金総額の多くを占めてしまうので、賃金が安定しません。「教育・学習支援業」は15.5%、「運輸業・郵便業」は13.6%となっていて、製造業の割合は他の産業と比べると低いです。そのため、資金の計画がしやすい産業だといえます。
製造業の初任給の相場
同調査によると、中小企業の初任給の平均は、高校卒が19万873円、高専・短大卒が20万1389円、専門学校卒が20万1938円、大学卒が21万5809円となっています。
製造業の初任給の平均は、高校卒が18万3358円、高専・短大卒が19万5551円、専門学校卒が19万6461円、大学卒が21万2621円です。平均よりも低い水準ですが、大きな差はありません。製造業の初任給はほとんど平均的といってもよいでしょう。
製造業の退職金の相場は?
中小企業の退職金については、東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)」でモデル退職金を公表しています。平均的なモデル退職金は、高校卒の場合に定年まで働くと994万円、高専・短大卒の場合は983万2000円、大学卒の場合は1091万8000円です。
製造業では、高校卒が999万6000円、高専・短大卒が1030万9000円、大学卒が1068万5000円となっています。平均的なモデル退職金と比べてみると、製造業は退職金が高いです。長く働くことができれば、多くの退職金を受け取ることができる産業といえます。
製造業は退職金が高く、安定した賃金を受け取れる業種
本記事では、中小企業の製造業の平均給与について紹介すると共に、初任給や退職金についても解説してきました。中小企業の製造業は、給与や初任給は平均よりも低い水準ですが、退職金が高い傾向にあります。
また、賃金総額に占める所定外賃金の割合は低いので、毎月安定した賃金を受け取ることができるようです。平均給与や製造業の給与の相場がわかれば、求人に記載されている給与が平均的なものなのか、わかると思います。本記事を参考に確認してみてください。
工場求人ナビ【PR】
出典
東京都産業労働局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版) 3 平均賃金
東京都産業労働局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版) 5 モデル賃金
東京都産業労働局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版) 8 モデル退職金
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー