更新日: 2023.04.28 年収

【年収】年功序列制度・成果主義の場合でそれぞれのメリット・デメリットを比較してみた

【年収】年功序列制度・成果主義の場合でそれぞれのメリット・デメリットを比較してみた
日本では、古くから年功序列制度が企業で取り入れられていたため、最初に入社した会社で、定年退職するまで勤めることが一般的でした。
 
しかし、近年では、転職などが積極的におこなわれるようになり、年功序列制度ではなく、成果主義を採っている企業も多くなりました。本記事では、年功序列制度と成果主義、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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年功序列制度のメリット・デメリット

年功序列制度のメリットは、終身雇用とセットになっているため、働いている従業員が将来設計を立てやすいという点が挙げられます。給料などに関しても、働いている期間が長いと昇給できるので、定年まで働きながら昇給の動きなどを、先輩従業員を見てイメージしやすいことが挙げられます。
 
ほかにも、会社側からすると中長期的な教育がしやすいので、企業で求めている人材になってもらえるように丁寧な指導ができます。働いている従業員側も、雇用している企業側も、安定志向が強い傾向にあります。
 
一方で、年功序列制度のデメリットは、どれだけ成果を残しても昇進につながらず、明らかに自分よりも成績が悪い従業員が、勤続年数などで先に昇進するケースが少なくありません。自分の能力に自信があって成績を残していた場合、昇進などにつながらないため、モチベーションの維持が難しくなります。
 
また、年功序列制度とは、勤続年数と年齢が重視される制度であり、上下関係が厳しくて、若手社員は肩身の狭い思いをするかもしれません。
 

成果主義のメリット・デメリット

成果主義のメリットは、年齢や性別・学歴などに関係なく、自分自身がどれだけの好成績を残せるかによって、昇給・昇進が決まります。成果主義の企業では、個人の成績を重視する点から、インセンティブ制度などが導入されているケースが多いようです。
 
自分が頑張った結果が大きく反映されるため、モチベーションなども保ちやすく、従業員側も企業側も、上昇志向が強い傾向にあります。上昇志向が強い関係から、キャリアアップを積極的に目指している人も多く、企業によっては、転職などでの入れ替わりが激しいようです。
 
成果主義のデメリットは、十分な成績が残せない従業員は昇給・昇進を望めないことに加えて、インセンティブ制度が導入されている場合は、給料なども不安定になるでしょう。また、成果主義では、入社してから短期間でも成果を残すことを求められ、社員同士はライバル意識を持って業務に取り組んでいて、ピリピリした雰囲気であるケースも少なくありません。
 

自分にとって年功序列制度・成果主義どちらが向いているかを考える

年功序列制度と成果主義は、どちらが優れていて、どちらが劣っているということではなく、それぞれにメリット・デメリットがあり、向いている人もそれぞれ違うということを理解しておきましょう。
 
安定した生活を望んでいて、長期的なプロジェクトなどに取り組みたいならば、年功序列が適しており、年齢や経歴などに関係なく、自分の能力だけを評価してもらいたいならば、成果主義が適しています。考え方やライフプランによって、どのような働き方が向いているかは大きく異なるでしょう。
 
働いているなかで、現在勤めている会社の方針が合わないと感じたならば、転職も視野に入れて考えるなど、柔軟な発想が大切です。
 

まとめ

年功序列制度と成果主義には、それぞれメリット・デメリットが存在しているため、自分には、どちらの働き方が向いているかを判断しなければなりません。また、企業によっては、時代の流れに合わせて評価制度が変わる可能性もあり、柔軟に対応できるスキルが求められます。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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