更新日: 2023.05.02 年収
【年収問題】年収300万円だけど、全国平均から見る自分の稼ぎって多いほう?
本記事では、年収300万円というのは、全国平均からみたら稼ぎが多いほうなのかについてや、年代ごとに平均すると、どれくらい稼いでいるのかについて解説しますので、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収300万円は全国平均からみると多い?
年収300万円というのは、全国平均からみると実際は高いのかどうかについては、正社員と正社員以外では、平均年収が異なってきます。正社員の平均年収は508万円で、正社員以外の平均年収は198万円です。
年収300万円は、正社員としてならば平均年収よりも208万円低く、正社員以外としてならば102万円高い結果となりました。つまり、年収300万円は、正社員としてならば全国平均には足りませんが、正社員以外としてならば全国平均を上回っています。
また、平均年収は、男性と女性でも違っているという調査結果が出ており、正社員は男性570万円・女性389万円であり、正社員以外ならば男性267万円・女性162万円です。結果だけをみてみると、正社員でも正社員以外でも、男性のほうが女性よりも平均年収が高い傾向にあります。
年収300万円は年代別の平均からみると多いのか少ないのか
日本では年功序列制度・終身雇用制度によって、基本的には若い世代のほうが年収は少なくて、年代が高くなると年収は多くなるケースが増えます。全体の平均年収・男性の平均年収・女性の平均年収について、年代ごとに図表1にまとめましたので、自分の年代の中で、自分の年収が多いほうなのか気になる場合は、参考にしてみてください。
図表1
年代 | 全体の平均 | 男性の平均 | 女性の平均 |
---|---|---|---|
19歳以下 | 133万円 | 152万円 | 113万円 |
20代 | 320万円 | 345万円 | 288万円 |
30代 | 431万円 | 502万円 | 321万円 |
40代 | 492万円 | 607万円 | 326万円 |
50代 | 524万円 | 675万円 | 322万円 |
60代 | 380万円 | 480万円 | 239万円 |
70歳以上 | 300万円 | 369万円 | 210万円 |
国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」を基に作成
年代別の平均年収をみていくと、19歳以下では全体の平均が133万円と、300万円を下回っていますが、20歳以上の年代ではほとんどが、全体の平均は300万円を上回っています。
そのため、年収300万円というのは、収入だけをみて判断すれば、ほとんどの年代で平均を満たしていないといえるでしょう。ただし、女性の平均だけをみた場合には、年収300万円は平均年収に近く、大きく下回っているわけではありません。
年収300万円以下は、構成比でみると3人に1人以上
平均年収には高年収も計算に入れられていますので、実際には、見た目ほど年収300万円が少ない年収ではないといえます。
各年収の構成比をみると、100万円以下が8.1%、100万円超200万円以下が13.3%、200万円超300万円以下が14.8%です。そのため、合計して考えれば、年収が300万円以下の割合は36.2%になり、3人に1人以上が年収300円以下で働いています。
まとめ
年収300万円というのは、平均年収から考えると下回っている年代が多いですが、年収別の構成比でみてみると、3人に1人以上が年収300万円以下です。そのため、全体平均からすれば、年収300万円は比較的低い年収といえる一方で、平均が高収入者によって引き上げられていると考えられるので、構成比からすれば、決して低いといえません。
年収300万円というのは、稼ぎが多いのか少ないのかについては、全国平均の数字だけからみると、下回っているという結果になりましたが、住んでいる地域や年代によっても、異なってくるといえるでしょう。
出典
国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー