更新日: 2023.05.02 年収
【早期退職】早期退職で退職金を多くもらったけど、もしかして数百万円損している?
では、早期退職で退職金を多くもらっても、数百万円の損をしてしまうとは、どのようなケースでしょうか。本記事では、早期退職によって数百万円の損をしてしまうケースについて解説しますので、参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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早期退職によって損をする可能性はある
企業では、人員整理などに伴って早期退職を募集するケースがあり、早期退職する代わりに、退職金を多く支給するところも多いようです。どれくらい多く支給するかは、企業によっても違うため、通常の退職金よりもかなり多い場合も、少しだけ多い場合もあるでしょう。
例えば、通常1000万円の退職金を、60歳で早期退職して1500万円もらう場合は、短期的にみれば得をしています。
しかし、60歳から65歳までの5年間を年収300万円で勤務する場合には、1500万円が給料としてもらえて、通常1000万円の退職金と合計して、〔1500万円+1000万円=2500万円〕が支払われるでしょう。
このように、5年間といったスパンで考えると、早期退職しないほうが経済的には余裕があります。早期退職を検討する際には、目の前の退職金だけではなく、定年退職までにもらえる年収なども視野に入れて考えることが大切です。
早期退職によるメリットが大きいケース
早期退職によって、もらえる金額は損をするかもしれませんが、収入面以外でのメリットを求めているケースでは、早期退職も検討してみる価値はあります。
例えば、少しでも早く退職して、自分がやりたかったことをしたいと考えているならば、早期退職後にアルバイト・パートなどで働く人も珍しくありません。ほかにも、会社員時代にはできなかった趣味に時間を割いたり、新しくチャレンジしたいことを見つけたりと、早期退職を楽しめるケースも考えられます。
また、早期退職した後でも、ほかの企業などであれば再就職もできるため、さまざまな働き方を経験できるチャンスになります。近年では、さまざまな企業でワークシェアリングを取り入れるなどして、高齢者雇用の促進もおこなっています。これまでの経験や知識などを求めている企業も多く、自分にとって、新しくやりたいことを見つけて取り組むこともメリットの一つです。
早期退職後の働き方
早期退職した後でも、一定期間休養した後に、経済的に余裕を持ったり、社会とのつながりを持ったりすることを目的に、働き始める人は一定数います。早期退職後には、まだまだ年齢が若いため、自分がこれまで興味を持っていたけれどもできなかった仕事をする人も多いようです。
正社員として転職活動ができなかったケースでも、アルバイト・パートなどでは比較的気楽に応募できることなども、理由として挙げられています。
ほかにも、会社員時代に培ってきた経験やノウハウなどを生かして、独立開業するケースも多く、自分が持っている人脈などを活用できる人にはおすすめです。自分のペースで働けるため、ワークライフバランスを保ちながら働けます。近年では、クラウドソーシングなどによって、比較的独立することが簡単になりました。
まとめ
早期退職して退職金を多くもらっても、その後に、通常の定年まで働いていたほうがよかったと、後悔するケースは少なくありません。退職金が多くなっても、年収分などを加味して考えると、損をしたと感じられる可能性も高いため、本当に早期退職してもいいのかどうかの判断は、とても重要になります。
ただし、早期退職して、自分がやりたかった仕事や趣味などに時間を割きたい場合など、収入面以外にメリットが生まれるケースには、早期退職を視野に入れて考えることもよいのではないでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー