更新日: 2023.06.08 年収
将来「カフェ開業」を目指す人必見!実際、個人経営って儲かるの?
比較的開業しやすいといわれているカフェも、経営をする以上は、もうけを出せるかどうかが重要なポイントといえます。
今回は、個人でカフェの開業を目指す方に向けて、カフェはもうけられるのか、また、カフェ経営とは、どのような仕事なのかについてお話しします。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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カフェの経営はもうけにくい業態
カフェは、飲食店の中でも開業しやすい業態でありながら、一方で、もうけにくい業態ともいえます。
カフェは、気軽に立ち寄れる場所であり、お金の流れや仕事内容も、お客さま目線で確認ができるため、簡単に始められると思われがちです。しかし、カフェは単価が低く、回転率も悪いため、大きくもうけるのには向いていない業態といえます。
多くの席数を確保できるほどのお店が経営できれば、大きなもうけを期待できます。ただし、初期投資や運営コストも比例して大きくなるため、個人経営のカフェで得られる利益を考えると、それなりのリスクをともなうでしょう。
開業する前に、マーケティング戦略の十分な検討や、計画的な経営シミュレーションが必要です。つまり、個人経営のカフェでもうけを出すことは、簡単とはいえないのです。
カフェ経営で大切な三つのこと
もうけを出しにくいカフェですが、以下の三つのポイントをおさえておくことで、充実したカフェ経営が可能です。
●目的を明確にする
●利益を常に考える
●体力仕事を覚悟する
それぞれに、どのような意味があるのかを理解しておきましょう。
目的を明確にする
カフェの経営に明確な目的を持つことで、お客さまへのアプローチや、提供するメニュー、オペレーションなどが決めやすくなります。
カフェの経営といっても、人によって、目的が異なります。とにかくもうけを出したいと考える方もいれば、お客さまと仲よくなりたいと考える方もいるでしょう。しかし、目的が明確でなければ、店の方向性も定まらず、どのようなコンセプトの店なのか、お客さまにも伝わりにくくなります。
まずは、なぜカフェを経営したいと思ったのか、目的を明確にして、その目的に沿って店づくりをしていくことが、ポイントになります。
利益を常に考える
カフェは、大きな売り上げが見込みづらいため、利益を出しにくい業態です。売り上げをどのように上げるかを、常に考える必要があります。
例えば、飲食店の売り上げは、下記の計算式によって算出できます。
客単価×席数×回転率
客単価を増やすには、価格を上げなければなりません。しかし、単に値上げをするだけではなく、商品に対する付加価値を考える必要があります。
席数を増やして、回転率が上がれば、売り上げアップにつながりますが、詰め込みすぎて、店の雰囲気を崩すことはリスキーです。そんなときは、テイクアウト商品を考えるなどして、売り上げを確保しましょう。
カフェで大きな売り上げアップは難しいので、カフェの柔軟性を生かして、利益を出す工夫が必要です。
体力仕事を覚悟する
カフェに限らず、飲食店経営は、体力のいる仕事です。長時間の立ち仕事のうえ、客商売である飲食店は、緊張感を持った接客が求められます。
店が開いている時間内は、営業することに体力を奪われ、営業時間外も、店の運営について考えなければならず、休む暇もなく、精神的にも消耗します。
気力・体力ともに、タフにならなければ、続けられない仕事です。
カフェをうまく経営するには
カフェをうまく経営するには、複合的に店の価値を高める努力と、客観視する力が求められます。まずは「お客さまからどのように評価されているのか」を理解しましょう。
お客さまから見ると、カフェは、店の雰囲気が重要視されやすく、その雰囲気には、接客やインテリア、料理の味や盛り付けなど、あらゆる要素が含まれます。提供する料理のクオリティーは、顧客評価につながりますが、料理がおいしいだけで繁盛するほど、簡単な話ではないのが、カフェの経営です。
さまざまな要素を追及することが、カフェ経営の難しさでもあり、楽しさともいえます。決して簡単とはいえない、カフェの経営ですが、カフェが好きな気持ちがあれば、とことん追求できる、やりがいのある仕事といえるでしょう。
カフェの経営は計画的に
カフェの経営では、大きなもうけを期待できないかもしれませんが、利益を考えて行動して、体力が必要なことも理解しておけば、充実したカフェ経営が可能です。
また、自分の店を客観視することも大切です。やりがいを持って店づくりができることは、カフェ経営の醍醐味(だいごみ)といえます。
カフェの経営をすることで、自分の好きなことで充実した毎日を送れます。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にして、夢のカフェ経営を目指してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー