更新日: 2023.07.14 年収

27歳で「年収280万」って少ないでしょうか? なんとか1人暮らしはできています

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

27歳で「年収280万」って少ないでしょうか? なんとか1人暮らしはできています
就職のタイミングは同じでも、20代後半になると同期との間に徐々に収入の開きが出てくる場合があります。収入が伸び悩むと、周囲の人と比べて多いのか少ないのか気になる人も出てくるでしょう。
 
27歳で年収280万円は、果たして多いのでしょうか。現状は1人暮らしができていても、今後も問題が生じないとは限りません。
 
今回は、20代後半の平均年収や1人暮らしの消費支出額を紹介しながら、適切な家賃などについても考えます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

20代後半の平均年収

国税庁が実施した令和3年分の「民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者の全世代の平均年収は443万円となっています。男性では545万円、女性では302万円という結果でした。
 
この平均年収のデータは、雇用形態が限定されたものではありません。正社員に限定すると、平均年収は508万円であり、男性の正社員では570万円、女性の正社員では389万円となっています。
 
次に、年齢階層別の平均年収もみてみましょう。同調査によれば、25~29歳の平均年収は371万円という結果でした。同年代の男性の平均年収は404万円、女性は328万円です。これらのデータから、27歳で年収280万円は、女性でも平均より40万円以上少なく、男性であれば平均よりも100万円以上も少ないことがわかります。
 
ちなみに、20~24歳の平均年収が269万円であり、同年代の男性の平均年収が287万円です。年収280万円は20代前半と同水準といえるでしょう。
 

公式サイトで申し込み

【PR】みずほ銀行カードローン

mizuho

おすすめポイント

・<金利年2.0%~14.0%
・ご利用限度額は10万円から最大800万円
・さらに入会金・年会費は無料!24時間、WEB申込受付中!

融資上限額 金利 審査時間
最大800万円 年2.0%~14.0%※1 最短当日
融資まで 来店
最短当日 -
※1 住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。

1人暮らしの消費支出額

つづいて、総務省統計局の実施している「家計調査」から、1人暮らしの人の支出についてみてみます。令和5年1~3月期の調査結果によれば、働いている1人暮らしの人の1ヶ月あたりの平均消費支出額は約17万1000円という結果でした。34歳以下の世帯に限定すると、同じく1ヶ月あたりの平均消費支出額は約14万4000円となっています。
 
この消費支出額には住居にかかる費用も含まれています。しかし、同調査によれば働いている1人暮らしの人の1ヶ月あたりの住居にかかる費用は平均で約2万7000円です。34歳以下の世帯でも約2万4000円となっています。1人暮らしの場合、多くの人が賃貸住宅に暮らしているでしょう。住んでいるエリアにもよりますが、都市部であればワンルームでも、通常はさらに多くの住居費用が必要となります。
 
年収280万円の場合、手取り額は220~230万円ほどになると予想されます。仮に220万円とした場合、月の手取り額は18万円程度です。家賃以外の消費支出が毎月12万円ほどで、統計データよりも高い家賃を払っている場合、「なんとか1人暮らしができている」という表現は適切でしょう。むしろ、いつ赤字になっても不思議ではない状況ともいえそうです。
 

食費や家賃の節約は必須

現状、年収280万円で生活はできているとしても、決して楽な生活であるとはいえません。今後、物価が上がる可能性もあります。もし、消費支出が平均と同水準なのであれば、さらに下げる必要性も出てくるでしょう。
 
家計調査では、34歳以下の1人暮らしの勤労者世帯の食費は1ヶ月あたり約3万6000円という結果でした。衝動買いや外食・中食を抑え、お酒やお菓子も控えながら、自炊やまとめ買いを心がけることで、3万円以下にまで減らすことは十分に可能でしょう。
 
また、家計を圧迫しない家賃の目安は、収入の25%ほどといわれています。多くても30%以内には抑えたいところです。年収280万円の場合は、1ヶ月あたりの家賃目安は5万8000~7万円ほどとなります。寝起きするだけの部屋を借りるのであれば、1人暮らしの間、あるいは年収がさらに上がるまでは5万円台、高くても6万円台前半に抑えるとよいでしょう。
 

年収280万円でも1人暮らしは可能だが節約は必要

20代後半の平均年収は約370万円です。27歳で年収280万円は、平均と比べれば少ないといえます。ただ、現状1人暮らしができているのであれば、無駄な消費はあまり多くはないともいえそうです。
 
それでも、物価の上昇の可能性などを考慮すれば、可能な限り節約する必要が出てきます。特に、食費や家賃などの見直しは必須です。自身の生活を一から見直し、改善できるところから始めてみましょう。
 

出典

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯2023年1~3月期
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集