更新日: 2023.09.20 年収
年収300万円です。「ブランド品の値上げ」についていけません。一生、あきらめるべきなのでしょうか?
しかし、品質やデザインにこだわったブランド品は、安価な製品にはない魅力があり、多くの人を魅了しています。
そんな中、原材料費の高騰や円安など、昨今の世界情勢の影響を受け、多くのブランドが商品の値上げを行っています。ここでは、そんなブランド品の値上げに辟易(へきえき)している男性の話を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「もう背伸びをしても買えない!」 値上げを繰り返すブランド品
Sさんは服飾関係に勤める年収300万円の男性です。学生の頃より洋服が好きで、アルバイトで稼いだお金の多くを洋服につぎ込んでいました。
社会人になってからは手に入るお金も多くなったため、よりグレードの高いブランド品にも手を出すようになったそうです。しかし、昨今のブランドの動きには不満を抱えているといいます。
「最近はもうほんとうに値上げがすごいです。素材に使われる原材料費や輸送に必要な石油価格の高騰、円安など、いろいろな影響があって、多くのブランドで商品が値上げされてるんですよ。特に海外のブランドはひどいですね、数万円値上がりすることも珍しくないですから」
原材料費や輸送費の高騰、円安は服飾関係に関わらず他分野でも影響を与えており、多くの企業が商品を値上げせざるを得ない状況になっています。
Sさんがねらっている革の靴やバッグ、腕時計のブランドでは、価格への影響が大きく、数万円単位で値上げすることも多く、時には10万円以上の値上がりもあるのだそう。
「自分でも背伸びをして買っている自覚はあったんですけど、正直、もう手が出せない領域まできていますね。『いつか買いたい! 』っていう憧れのブランドもあったんですけど、コロナ過からじょじょに値上げをしていって、数年前から5万円も値上がりした段階であきらめちゃいました。」
Sさんほどではないにしろ、なにかブランド品が欲しい、海外の製品が欲しいと思っている人は少なくないのではないでしょうか。もうブランド品は、一般的な人たちには手が届かない代物だと、諦めるしかないのでしょうか。
高級品購入も夢じゃない!賢い資金形成で実現する方法
Sさんのように、ブランド品が好きな人たちは値上げに頭を抱えています。原材料費の高騰、輸送費の上昇、円安などが影響し、多くの企業が商品を値上げせざるを得ない状況で
しかし、FP(ファイナンシャルプランナー)は「高級品」を購入することは不可能ではないといいます。現在の生活や将来のための資金形成とのバランスを適切にとることで購入も可能とのことです。
プランの組み立て方
1.目標設定: まず、購入したい高級品の価格を確認し、それを目標金額として設定します。例えば、Sさんが購入したいブランドバッグが50万円で、2年後に購入したいと考えた場合、目標金額は50万円、目標期間は2年となります。
2.現状分析: 現在の収入、支出、貯蓄、投資などの金融状況を把握します。
3.資金形成計画: 目標金額に到達するための資金形成計画を立てます。例えば、月々の収入から支出を引いた残金を、貯蓄と投資に分けます。Sさんの場合、月収30万円、支出20万円の場合、残金10万円分の5万円を貯蓄、半分の5万円を投資に回すという計画を立てることができます。
4.実行とモニタリング: 計画を実行し、定期的に進捗(しんちょく)を確認し、必要に応じて計画を修正します。
高級品を購入することは、一時的な満足を得るためだけではなく、自分への投資でもあります。しかし、それは現在の生活や将来のための資金形成とのバランスを考慮する必要があります。
具体的なシミュレーション
Sさんの場合、月収30万円、支出20万円、残高10万円と仮定します。目標金額50万円、目標期間2年の場合、以下のようなシミュレーションが考えられます。
1.貯蓄: 残高10万円のうち、5万円を貯蓄に回す。2年間で、合計120万円の貯蓄ができます。
2.投資: 残高10万円のうち、5万円を投資に回す。年利5%の投資先に投資した場合、2年間で約123万円の資産形成が期待されます。
このシミュレーションでは、2年間で合計約243万円の資産が形成されます。このうち、50万円を高級品の購入にあて、残りの約193万円を将来のための資金形成に充てることができます。
まとめ
高級品の購入は一時的な満足だけでなく、それを目標とした長期的な資産計画の向上にも寄与する可能性があります。しかし、それは現在の生活や将来のバランスを考慮する必要があります。
適切な目標設定、現状分析、資金形成計画、実行とモニタリングを行うことで高級品の購入も夢ではなく、現実のものにできるでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー