更新日: 2023.09.28 年収

息子のアルバイト代が月12万円なのですが、20代アルバイトの年収ってどのくらいが普通ですか?

息子のアルバイト代が月12万円なのですが、20代アルバイトの年収ってどのくらいが普通ですか?
20代の子どもを持つ親にとって、子どもの就職や将来は、大きな心配の種です。しかし、学校を卒業してもすぐには就職せず、アルバイトで生活を続ける若者は少なくありません。今回は、20代アルバイトの平均年収や、将来に備えてできることについて、お伝えいたします。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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20代アルバイトの年収はどれくらい? 理想の年収は?

「息子のアルバイト代が月12万円なのですが……」
 
この場合の年収は、毎月コンスタントに12万円を稼いだとして、144万円です。
 
株式会社ジェイックが運営する「ジェイック 就職カレッジ(R)」が実施した、20代非正規雇用者を対象にした年収に関する調査によると「昨年の年収を教えてください」という質問に対して「50~100万円未満」と回答した人が最多の30%でした。
 
続いて多い回答は「100~150万円未満」の24%で、「50万円未満」と回答した13%を合わせると、全体の67%が、150万円未満であることが分かりました。
 
したがって、アルバイトで月12万円を稼いでいる場合の年収144万円は、平均的な数字であるといえます。
 
しかし、同調査で「理想の年収を教えてください」という質問に対しては、「250~300万円未満」と回答した人が17%で最多でした。次いで、14%が「300~350万円未満」、13%が「600万円以上」と回答しており、実際の年収と比べると、高年収を理想としていることが分かりました。
 

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正社員ならば安心なのか? 年収目安や正社員にこだわる必要性は?

多様な働き方や終身雇用の崩壊など、仕事に係る世の中の動きは大きく変化して、「正社員にこだわる必要はない」という意見もあります。しかし、正規雇用者と非正規雇用者の収入に、差が生まれることは現実です。「できれば正社員になってもらいたい」と考える親御さんも少なくないでしょう。
 
20代の正規雇用者の場合、国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、20代の給与所得者では、一人当たりの平均給与は、以下の通りです。
 

●20~24歳 269万円(男:287万円/女:249万円)
●25~29歳 371万円(男:404万円/女:328万円)

 
データを比較すると、20代アルバイトの平均的な年収144万円とは、大きな差があることが分かります。
 
一方で、正社員にこだわらないことに、メリットを感じる方も少なくありません。その理由として、以下の点が挙げられます。
 

●働き方の選択肢が増えて、仕事に就きやすくなる
●正社員への足掛かりとなる場合がある
●正社員よりも給料が高くなるケースがある
●ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい
●副業を自由にできる

 

アルバイト生活は不安!? 将来に備えてできること

アルバイト生活を続ける子どもを、心配する親御さんは少なくありませんが、それは、正社員であっても同様です。「ワーク・ライフ・バランスの実現が難しい」「給料が上がらない」「人手不足で残業が多すぎる」などのさまざまな理由で、今の職場に満足していない正社員は数多くいます。
 
アルバイト生活の若者が、将来に備えてできることとして、以下のポイントが挙げられます。
 

・就職・転職に備えてスキルアップをする

資格取得や語学スキルを身に付けるなど、自身の人材としての価値を上げる努力ができます。
 

・長期投資への理解を深める

前述の株式会社ジェイックが実施した調査では「将来のための長期資産運用を行っていますか?」という質問に対して、73.7%が「行っていない」と回答しました。長期資産運用の制度に関して情報収集したり、将来のマネープランについて考えたりすることも、大切です。
 

理想の年収・働き方に近づくための対策を考えよう

アルバイト代が月12万円の年収は144万円となり、20代の非正規雇用者では平均的な数字といえるでしょう。
 
しかし、仕事をするにあたり、就業形態にかかわらず、理想の年収を目指すことは大切です。ただし、理想の年収が、理想の働き方につながるとは限りません。自身のスキルアップや長期資産運用なども含めて、理想の年収・働き方に近づくための対策を考えましょう。
 

出典

株式会社ジェイック 「理想の年収と将来のための長期投資」に関する調査(PR TIMES)

国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 年齢階層別の平均給与(19ページ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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