派遣社員の「年収」はいくらが相場?相場より賃金が高い職種とは?

配信日: 2023.09.29

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派遣社員の「年収」はいくらが相場?相場より賃金が高い職種とは?
これから派遣社員として働きたいと考えている方や、今まさに派遣社員として働いている方にとって、気になることは「派遣社員の年収相場」でしょう。派遣社員は、正社員と比較して、給与が低いケースが多いため、手取りでどの程度の給与がもらえるのかを、把握したいという方も少なくないはずです。
 
本記事では、派遣社員の年収相場と手取り給与を、詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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派遣社員を取り巻く環境

厚生労働省が発表した「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、派遣社員の人口はおよそ209万人で、総労働人口が6723万人のため全労働者人口の3%を占める割合です。
 

派遣社員の給与の手取り額はいくら?

前出の「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、派遣社員の賃金は、8時間換算で平均1万5698円でした。1ヶ月の労働日数を20日とすると、月収31万3960円で、年収に換算すると、376万7520円と分かりました。1ヶ月あたりの手取り額は、およそ24万円です。
 
国税庁が発表した「令和3年分 民間給与実態統計調査」では、全労働者の平均年収が443万円としていることから、平均よりも70万円ほど低い水準であることが分かるでしょう。
 
派遣社員の時給は、年代が上がるにつれて、高くなる傾向にあります。これまでの経歴やスキルによって、時給は大きく変動するため、自分の能力を最大限に発揮できる職場や職種を、見つけることが大切です。
 

派遣社員で賃金の高い職種

厚生労働省が発表した「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」によると、派遣社員のなかでも、特に賃金の高い職種は、次の通りです。
 

職種 賃金(日額・8時間勤務)
医師、歯科医師、獣医師、薬剤師 2万9791円
船舶・航空機運転従事者 1万3470円
建築・土木・測量技術者 2万332円
情報処理・通信技術者 1万9886円
経営・金融・保険専門職業従事者 1万9070円

 
厚生労働省「令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」をもとに筆者作成
 
このように、専門性の高い職種や、免許や資格が必要な職種は、賃金も高くなる傾向にあります。特殊な資格や免許がなかったとしても、パソコン関連の資格や秘書検定や簿記の資格など、一般事務で活用できる資格も待遇されるケースがありますので、積極的にアピールしましょう。
 

時給相場よりも高い仕事を探して効率よく稼ぐコツ

社会経験が浅かったり、未経験の職種にチャレンジしたりする場合は、どうしても時給は低くなりがちです。しかし、以下に紹介するコツを押さえることで、経験者と同じくらいの時給で働ける可能性が高まります。
 

▽時給相場よりも条件のいい仕事を見つけるコツ

●相場よりも時給の高い派遣会社に登録をする
●複数の派遣会社に登録をして、より条件のいい仕事を探す
●希望の時給額になるように交渉する

 
派遣社員として稼ぐためには、時給相場よりも高い職種や仕事を探すことが重要になります。同じ職場や仕事内容であっても、登録する派遣会社が異なるだけで、時給が数百円も異なるケースがあります。そのため、どの派遣会社に登録するかが、非常に大切になります。
 
より高い時給の仕事を見つけるには、時給設定の高い派遣会社を見つけるだけではなく、複数の派遣会社に登録することも、重要といえるでしょう。複数の派遣会社を比較しながら、仕事探しをしてください。
 
また、実績や資格、スキルをアピールしながら、希望の時給額になるように交渉することも大切です。契約時はもちろん、契約更新時や資格取得時は、時給交渉にとって最高のタイミングです。勇気を出して交渉してみましょう。
 

出典

国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査

厚生労働省 令和3年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)
総務省 労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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