更新日: 2023.10.03 年収

新卒で「年収400万円」ですが、平均以上と思っていいですか?大企業なら「普通」なのでしょうか?

新卒で「年収400万円」ですが、平均以上と思っていいですか?大企業なら「普通」なのでしょうか?
新卒で入社して、自身で獲得した年収の額面を見て、つい「自分の収入は平均以上なのかな?」と、気になることもあるのではないでしょうか。
 
平均以上の収入を得ていれば安心できますが、少ない収入だった場合は、手当・昇給・昇格を意識して、年収アップを目指さなければと思う方もいらっしゃるかもしれません。
 
そこで今回は、新卒の方の平均収入について、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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新卒の収入はいくらが平均?

厚生労働省の実施した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、高校・専門学校・高専と短大・大学・大学院卒における、それぞれの新卒者の月収(年収)は、表1のようになりました。
 
表1
 

性別 高校 専門学校 高専・短大 大学 大学院
男女計 18万1200円
(年収217万4400円)
21万2600円
(年収255万1200円)
20万2300円
(年収242万7600円)
22万8500円
(年収274万2000円)
26万7900円
(年収321万4800円)
男性 18万3400円
(年収220万800円)
20万7000円
(年収248万4000円)
20万4100円
(年収244万9200円)
22万9700円
(年収275万6400円)
27万1900円
(年収326万2800円)
女性 17万7600円
(年収213万1200円)
21万6600円
(年収259万9200円)
20万1800円
(年収242万1600円)
22万7200円
(年収272万6400円)
25万6900円
(年収308万2800円)

 
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 新規学卒者」を基に筆者作成
 
新卒の場合、大学院卒の男性が、もっとも高い年収を獲得することが分かります。その場合、獲得できる平均年収は、326万2800円です。そのため、新卒で年間400万円の収入を得ている場合は、最終学歴にかかわらず、平均より高収入といえるでしょう。
 

年齢が上がるとどれくらい収入が増える?

年齢が上がるにつれ、手当や昇給で収入が増えていくことは、イメージしやすいことでしょう。しかし就職して、そのまま同じ会社に勤め続けた場合に、平均でどれくらい収入が上がるのでしょうか。
 
厚生労働省による「令和4年賃金構造基本統計調査」の企業規模別の資料を基に年収を計算すると、表2のようになることが分かります。大企業に勤める方の場合は、50〜59歳になると、平均年収が500万円を超えることになります。
 
表2  企業規模別の平均年収
 

大企業平均給与 中企業平均給与 小企業平均給与
20~24歳 272万6400円 260万400円 251万6400円
25~29歳 319万8000円 294万8400円 285万6000円
30~34歳 368万8800円 327万円 313万9200円
35~39歳 419万5200円 358万9200円 345万8400円
40~44歳 450万8400円 390万円 361万4400円
45~49歳 477万3600円 407万4000円 373万5600円
50~54歳 507万円 424万9200円 378万1200円
55~59歳 512万4000円 437万1600円 381万9600円
60~64歳 373万6800円 352万3200円 342万4800円

 
※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 企業規模別」を基に筆者作成
 
もし、自身の収入が平均年収よりも低くて、できるだけ平均に近づけたいと感じた場合は、よりよい収入を得られる企業への転職を、視野に入れる必要があります。また、手当が受け取れて、給与アップが狙える資格を取得することも大切です。
 
自身が勤める企業で、より高い給与を獲得できる人材(企業が求めている人材)になることを追求して、実行していく必要があるでしょう。
 

新卒のもっとも高い平均年収は大学院卒のおよそ320万円

新卒として入社した場合の平均年収は、大学院卒がもっとも高く、賞与を含めておよそ320万円が平均です。そのうち、男性はおよそ326万円、女性は308万円となっています。新卒で年収が400万円ある場合は、平均以上の所得を得ているといえるでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
新規学卒者

企業規模別

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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