更新日: 2023.10.06 年収

「平均値」にだまされない! 年収比較の際に必要な「中央値」とは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「平均値」にだまされない! 年収比較の際に必要な「中央値」とは?
就職活動や転職活動の際、会社を比較する指標の1つが年収です。多くの会社が平均年収を公開しているため、その数値を参考に就職先を探す人も多いでしょう。しかし、平均年収のみで比較した場合、会社の実情を見落としてしまう恐れがあります。
 
そこであわせて確認したい数値が「中央値」です。中央値に着目すれば、よりリアルな会社の年収が探れるでしょう。
 
今回は、年収の平均値と中央値の違いや求め方、また年収を比較するときに注意したい点についてご紹介します。
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年収の平均値と中央値の違い

四季報などで、多くの企業が年収の平均値を公開しています。しかし、平均値だけでは実際にもらえる年収が異なる場合があります。
 
平均値は、大小の差に関係なくすべての数字を足して割ったものなので、数字の差が大きいほど実際の年収と異なる場合があるためです。それに対し、中央値はすべての数字を並べた際、真ん中に来る数値を表します。
 
平均値と中央値の違いを比べてみましょう。
 
年収がそれぞれ

200万、200万、250万、300万、300万、300万、350万、800万、800万、1000万

の10人がいるとします。
 
この例の場合、平均値の年収は(200万+200万+250万+300万+300万+300万+350万+800万+800万+1000万)÷10=450万円です。
 
しかし、全体を並べた際の中央値は300万円となり、平均値と150万円の差があります。
 
あくまで例ですが、一般社員と役職社員との年収に大きな差がある場合、上記のような結果になる可能性もあります。中央値がより実際の年収に近い数値を知れるため、年収を比較する際にあわせて確認することは大切です。
 

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年収比較の際注意すること

年収を比較するときは、平均値や中央値のほかにも注意点があります。
 

初任給の額面だけを見ない

額面とは、会社ホームページや求人サイトなどに掲載されている「月収23万円」などの数値のことです。初任給が高いと、入社後も長期間収入が高い印象を受けますが、昇給があまり行われない可能性もあります。
 
そのため、同時に確認したいのが昇給率です。昇給率とは、30歳時点の収入が初任給からどれほど上がっているかを表した数値で、高ければ、適切に評価されて昇給していることが分かります。一方で低ければ、なかなか昇給が行われていないことを表します。
 

福利厚生も確認する

年収がよくても、福利厚生が充実していない会社では働きにくく感じる場合があります。休暇制度や資格手当など、福利厚生の内容まで確認しましょう。また、実際に制度が運用されているかどうかをチェックしましょう。
 

年収比較は慎重に行おう

年収を比較することは、就職先を探すうえで非常に大切です。
 
しかし、平均値や初任給の額面のみを重要視すると、会社の実態を見逃す恐れがあります。入社後に、適切に評価されずなかなか昇給しない、福利厚生の内容が充実していないなどで後悔しないためにも、平均年収以外もしっかり確認しておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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