【意外と知らない】力士と会社員の平均年収はどちらが高い?

配信日: 2023.10.16

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【意外と知らない】力士と会社員の平均年収はどちらが高い?
日本の伝統競技である相撲について、力士がどれくらい給与をもらっているか知っている方は少ないのではないでしょうか。横綱や大関の平均年収は高そうですが、実際の年収についてはあまり分からないでしょう。
 
力士と会社員、どちらの平均年収が高いのか比較して紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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力士の平均年収は?

初めに力士の平均年収について紹介します。力士のランクは大きく分けると、幕内力士と幕下力士の2つです。テレビにも取り上げられている横綱や大関などは幕内に、それ以外は幕下に分類されます。幕内力士と幕下力士では、大きく平均年収が変わります。
 

幕内力士の平均年収は1320~3600万円

幕内力士の平均年収は、1320〜3600万円です。幕内力士は上位から横綱、大関、関脇、小結、前頭、十両に分かれており、幕内力士に昇格すると毎月収入が発生します。
 
最も高い平均年収額は横綱の3600万円、最も低い平均年収額は十両の1320万円です。国税庁から発表された令和4年度の「民間給与実態統計調査」によると、年収1000万円以上の労働者は全労働者の内5.4%しかいないため、収入面では上位層に位置していることが分かります。
 

幕下力士の平均年収は46万2000~99万円

一方で、幕下力士の平均年収は46万2000〜99万円です。幕下力士は幕下、三段目、序二段、序ノ口とランク分けされており、基本的に月収はありません。そのため、年6回開催される本場所ごとの場所手当が彼らの収入です。
 
幕下力士が生活できるのかどうか心配になりますが、十分に生活できる仕組みが作られています。幕下力士は力士養成員という別名があり、普段の衣食住は所属している相撲部屋が負担しています。
 

会社員の平均年収は?

次に、会社員の平均年収について紹介します。国税庁から発表された令和4年分の「民間給与実態統計調査」から会社員の平均年収をひも解いていきましょう。
 

令和4年の調査ではおよそ508万円

国税庁が公表している令和3年分における正社員(正職員)の平均年収は、およそ523万円でした。意外に平均年収額が高く、自身の年収は低いのかも、と不安に思われた方が少なくないのではないでしょうか。
 
公表されている平均年収の計算には、年収1000万円以上の方も含まれているため、実際の肌感覚には合っていないかもしれません。厚生労働省から発表されている令和4年度の賃金構造基本統計調査の結果を合わせて、年収の中央値を算出すると、正社員を対象とした年収中央値はおよそ366万円です。こちらの金額の方が、実態を表しているといえるでしょう。
 

力士の給与はどの職種と同じくらい?

では、力士と同じくらいの給与をもらえるのはどのような職種があるのでしょうか。ここからは幕内力士と同じくらい稼ぐ職種や、普通の会社員が同じくらいの年収を叶えるには何が必要かについて紹介します。
 

幕内力士と同じくらい稼ぐ職種

前述のとおり、幕内力士の平均年収は1320〜3600万円です。横綱と同じ金額を稼ぐと考えると現実味が薄くなるため、十両の平均年収である1320万円で考えてみましょう。
 
平均年収1000万円以上を稼ぐ人に多い職業は、厚生労働省が公表している令和3年度の賃金構造基本統計調査によると医師が最も多く、賞与も含めると大学教授(高専含む)、航空機操縦士などがあります。
 

普通の会社員が年収1000万円以上を叶えるなら

年収1000万円以上を稼ぐためには、限られた職種以外の方法はないのでしょうか。もし、普通の会社員が年収1000万円以上を稼ぐなら、以下の方法が考えられます。

・起業や独立、フリーランスで稼ぐ
・昇進、昇格で給与をあげる
・投資や副業で稼ぐ

企業や独立はリスクやハードルが高めですが、昇進・昇格は日々の努力で叶えられるでしょう。また、最近は株式投資や副業も盛んになっているため、スキマ時間を活用するといいかもしれません。
 
今回は力士の年収や、会社員の年収と比較した場合に同じくらい稼ぐならどうしたらよいか紹介しました。実際に同程度を稼ぐことは難しいかもしれませんが、できることから始めてチャレンジするのもよいでしょう。
 

出典

日本放送協会 NHK 力士の給与っていくらなの?
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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