更新日: 2023.10.19 年収
正社員が給料を時給換算するのはナンセンスって本当? 適正年収の考え方ってなに?
この記事では、会社員が時給換算する際に注意すべき点について解説します。この記事を読むことで、自分の収入が適正なのか判断できるようになります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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給料の時給換算と地域別最低賃金
年収を時給に換算するためには、労働時間や休日の日数などから計算しなければいけません。また、給料を時給に換算したとしても、相場と比較する指標も必要です。
ここでは、給料を時給換算する簡単な表や各地域の最低賃金について解説します。
給料を時給換算する方法
多くの会社員は給料を月給で受けとっています。そのため、すぐに時給換算できない方も多いでしょう。そこで、1日の労働時間8時間で週休2日、残業がない前提で計算しました。簡易的に年収を時給に換算する表を作成したのでご参照ください。
年収300万円:時給1531円
年収400万円:時給2041円
年収500万円:時給2551円
年収600万円:時給3061円
年収700万円:時給3571円
年収800万円:時給4082円
年収900万円:時給4592円
年収1000万円:時給5102円
試算は労働時間や休日の日数などの労働環境によって変動するため、あくまで参考程度にお考えください。
地域別最低賃金とは
最低賃金とは、業種や地域などによって使用者が労働者に支払わなければならない賃金の最低額を定めた制度です。最低賃金は地域の実情から決定されるもので、都市部にいくほど高くなり、地方にいくほど低くなる傾向があります。
厚生労働省が公開しているデータによるともっとも最低賃金の高い地域が東京都で時給1113円となっています。一方で、もっとも最低賃金の低い地域は岩手県の893円、つづいて徳島県と沖縄県で896円です。
時給換算だけでなく適正年収も把握する
時給換算しただけでは、相場と比較することはできません。自分の時給について考える際には、適正年収と比較することが大切です。
ここでは、平均年収の考え方について解説します。
適正年収とは
適正年収とは、個人の業種やスキルなどをもとに、その人の価値に見合った年収のことです。自分と同じ条件の年収を調査することで、自己の年収が適正か判断できます。適正年収の把握において、住んでいる地域も重要な要素のひとつです。
時給換算と適正年収の両面で考える
自身の時給を平均的な時給と比較する場合、適正年収も考慮して比較しましょう。なぜなら、住んでいる地域によって、住居費や食費などの生活コストが異なるからです。例えば、業種と労働条件が同じだったとしても、東京と地方の職場では平均時給が異なります。
そのため、時給換算する場合は、自分が住んでいる地域の最低賃金や近隣の職場と比較するとよいでしょう。時給換算するだけでなく、適正年収という考え方も持つようにしましょう。
まとめ
この記事では、会社員が自分の収入を時給換算する方法と、時給換算する際の注意点について解説しました。
収入を時給換算する場合、労働時間や休日の日数などによって計算が複雑になるため注意しましょう。また、単に時給換算するだけでは、自分の時給が適正か判断することはできません。必ず、地域や、業種などを考慮し、適正年収を把握するようにしましょう。
出典
厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー