更新日: 2023.10.29 年収
【娘の結婚相手】娘が国家公務員を連れて来た! 実際「国家公務員」の給与ってどれくらい?
本記事では、現在の調査データ上での結婚平均年齢である30歳男性が国家公務員であった場合、給与をどのくらいもらっているのを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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公務員の給与平均はどのくらい?
国家公務員には、さまざまな職種があり給与も異なります。ここでは、税務職を例にとって、2021年に発表された結婚の平均年齢である30.7歳の男性の平均給与を紹介します。公務員の給与は、学歴、勤続年数等によって変わりますが、高卒・大学卒・大学院(修士課程)卒後に入職し、働いた場合をそれぞれ紹介するので参考にしてください。
人事院給与局が公表した「令和5年国家公務員給与等実態調査」によると、高卒・大卒・大学院卒で働いた場合の30歳前後の給与平均は図表1のとおりです。
【図表1】
高卒 | 26万5133円 |
大卒 | 26万2271円 |
大学院修士課程卒 | 27万2962円 |
(人事院給与局「令和5年国家公務員給与等実態調査」より筆者作成)
図表1によると、国家公務員でも30歳前後の平均給与は30万円には届かないことがわかります。
また、内閣官房内閣人事局の「2023年における公務員の夏のボーナスに関する報道資料」によると、その額は2.16ヶ月分で、大卒の場合を例にとると、約56万6510円となります。ボーナスは夏冬と年2回あるので、同じ額をもらえるとすると、年間のボーナスは約113万3000円です。
公務員と結婚すれば余裕ある生活は可能?
総務省統計局が発表した2023年(令和5年)4〜6月期平均消費支出は、2人以上の勤労者世帯で、31万4821円でした。
ただし、この金額は子どもや同居している高齢者などを含んでいる家族も含めた平均であるため、夫婦2人きりならば、もう少し低くなるでしょう。この項では、公務員の男性と結婚したら余裕がある生活ができるかどうか、その可能性を解説します。
夫婦共働きならば余裕ある生活は可能
国税庁の発表によると、女性の25〜29歳の平均給与は311万円です。高校や大学を卒業して正社員で働いている女性ならば、200万円台後半~300万円台の収入がある方が多いでしょう。
夫が公務員で妻が正社員として働いていれば、充分に生活は可能です。子どもを育てるために、まとまった貯金を作ることもできるでしょう。また女性が何らかの理由で退職し、パートやアルバイトとして扶養の範囲内で月8万円稼ぐ場合、夫の給与と合わせれば、生活が困窮(こんきゅう)する可能性は低いでしょう。
国家公務員の収入は安定しているのでライフプランも立てやすい
国家公務員のメリットは、収入が安定していることです。比較的、変動が少なく安定しているため、ライフプランも立てやすくなります。
結婚をして子どもが産まれた際や、マイホームを購入の計画を立てるなどの場合、夫の収入が安定しているならば、夫婦も前向きになれるでしょう。また、住宅ローンも国家公務員は民間企業の会社員よりも審査が通りやすい傾向にあるとされています。
30歳男性で国家公務員の給与は月額20万円代後半が平均
結婚に関する調査における平均年齢である30歳男性で国家公務員の場合、給与の平均は20万円代後半です。年齢で考えると飛びぬけて高いわけでも、低いわけでもないでしょう。
ボーナスもプラスすれば、妻が扶養内でパートやアルバイトとして働いても、ある程度の余裕ある暮らしができそうです。妻も正社員で働けば、まとまった額の貯金を作ることも難しくないでしょう。
出典
人事院給与局「令和5年国家公務員給与等実態調査」第7表 適用俸給表別、経験年数階層別より
内閣官房内閣人事局「令和5年6月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」
総務統計局 家計調査 2023年(令和5年)4~6月期平均 p15 第4表 主要家計指標より
国税庁 1.平均給与 〔年齢階層別の平均給与〕
国立社会保障 人口問題研究所 第Ⅱ部 夫婦調査の結果
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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