更新日: 2023.11.25 年収
高卒でIT企業に就職するのは「賢い」生き方!?高卒とIT企業それぞれの平均年収はいくら?
そこで今回は、高卒の場合の平均年収と、IT企業勤務の場合の平均年収を比較してみました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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高卒の場合の平均年収
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に、高卒の場合の平均年収をまとめると、表1の通りです。なお年収においては、賞与やそのほかの手当てなどについては考慮しないものとしています。
表1
年齢階級 | 賃金(月額) | 年収(賃金×12ヶ月) |
---|---|---|
年齢計 | 27万3800円 | 328万5600円 |
~19歳 | 18万4600円 | 221万5200円 |
20~24歳 | 20万5200円 | 246万2400円 |
25~29歳 | 22万8100円 | 273万7200円 |
30~34歳 | 24万8500円 | 298万2000円 |
35~39歳 | 26万7600円 | 321万1200円 |
40~44歳 | 28万7500円 | 345万円 |
45~49歳 | 30万3600円 | 364万3200円 |
50~54歳 | 31万600円 | 372万7200円 |
55~59歳 | 31万4300円 | 377万1600円 |
60~64歳 | 25万8200円 | 309万8400円 |
65~69歳 | 22万7900円 | 273万4800円 |
70歳~ | 21万6100円 | 259万3200円 |
※厚生労働省 「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 一般労働者 学歴別」を基に筆者作成
IT企業の平均年収
IT企業で働く場合、どれくらいの年収が期待できるのでしょうか。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」にある「情報通信業」の平均年収をまとめると、表2の通りです。
表2
年齢階級 | 賃金(月額) | 年収(賃金×12ヶ月) |
---|---|---|
年齢計 | 37万8800円 | 454万5600円 |
~19歳 | 18万800円 | 216万9600円 |
20~24歳 | 23万1600円 | 277万9200円 |
25~29歳 | 27万9000円 | 334万8000円 |
30~34歳 | 33万3600円 | 400万3200円 |
35~39歳 | 38万2000円 | 458万4000円 |
40~44歳 | 42万6400円 | 511万6800円 |
45~49歳 | 45万400円 | 540万4800円 |
50~54歳 | 46万2500円 | 555万円 |
55~59歳 | 49万1100円 | 589万3200円 |
60~64歳 | 35万1600円 | 421万9200円 |
65~69歳 | 37万4300円 | 449万1600円 |
70歳~ | 26万9300円 | 323万1600円 |
※厚生労働省 「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 一般労働者 産業別」を基に筆者作成
IT企業の平均年収は高卒の一般労働者よりも高い!
高卒とIT企業の平均年収を比較してみると、19歳までは大きな差はなく、むしろIT企業の平均年収のほうが少なくなる可能性があることが分かりました。
しかし経験を重ねていくうちに、IT企業では年収アップが期待でき、平均年収が最も高い55~59歳では589万3200円で、高卒の377万1600円と比較すると212万1600円もの差が出ています。
高卒でIT企業に就職することで、高卒の一般の労働者よりも高年収が得られる可能性はあるといえるのかもしれません。
IT業界で働くために必要なこととは?
IT業界で働くためには、特別な資格は必要なく、実際の業務に携わりながら学んでいくことがほとんどです。
ただし、プログラミングの素養はあったほうがよいとされています。プログラミングスキルのある人は、論理的思考力が身に付きやすく、幅広い職種で生かせる可能性が高いといわれています。
キャリアアップにともない、コミュニケーション能力や、プロジェクトの予算や進捗管理などのマネジメント能力など、幅広い分野でのスキルが求められます。業務内容によっては、国家試験の資格取得を求められることもあるようです。
IT業界の職種は幅広く、エンジニアやコンサルタントとして社内外でキャリアップしていくだけでなく、自分の適性に応じて大きくキャリアチェンジをしたり、フリーランスになったりする選択肢もあります。
変化の速度が激しい業界でもあるため、日々の業務をこなすだけでなく、自己研さんする努力も必要だといわれています。
スキル次第で稼げる! 高卒でIT業界に飛び込むのもあり!?
少子高齢化やインターネットの普及により、IT業界の需要はまだまだ大きいといえるでしょう。学歴よりもスキルが重視される傾向にあるため、プログラミングなどのスキルや必要な資格を取得しながら、着実にキャリアアップが狙えるかもしれません。高卒ですぐに働きたい方は、スキル次第で稼げるIT業界に飛び込むことを検討してはいかがでしょうか。
出典
厚生労働省
職業情報提供サイト jobtag ITの仕事 IT業界で働くためには
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
一般労働者 学歴別 第3表 学歴、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率
一般労働者 産業別 第5表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー