更新日: 2023.12.23 年収
ボーナスが支給されましたが、うちのボーナスは「平均以下」なのか気になります……。昨年冬のボーナスは平均いくらでしたか?
ボーナスの平均額は業種によっても差があるため、まずは自分と同じ業種で働く人たちがいくらぐらいのボーナスをもらっているのか、確認してみるといいでしょう。
本記事では、令和4年冬のボーナスの平均額を業種別にご紹介するとともに、令和3年との比較や、今後のボーナスはどうなっていくのか、予想も含めてご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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令和4年冬のボーナスの業種別平均額は?
表1は、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」を基に、令和4年年末賞与の支給状況を業種別にまとめたものです。
参考までに、令和3年年末賞与の平均支給額と前年比もご紹介します。
表1
産業 | 支給事業所における労働者一人平均賞与額 | ||
---|---|---|---|
令和4年 | 令和3年 | 前年比 | |
調査産業計 | 39万2975円 | 38万787円 | 3.2% |
鉱業・採石業等 | 54万4459円 | 58万7736円 | -7.4% |
建設業 | 49万8569円 | 49万735円 | 1.6% |
製造業 | 51万4074円 | 50万2134円 | 2.4% |
電気・ガス業 | 80万5880円 | 79万4941円 | 1.4% |
情報通信業 | 66万2768円 | 67万1032円 | -1.2% |
運輸業・郵便業 | 39万812円 | 32万8857円 | 18.8% |
卸売業・小売業 | 36万5502円 | 34万4023円 | 6.2% |
金融業・保険業 | 62万1410円 | 62万5813円 | -0.7% |
不動産・物品賃貸業 | 55万4675円 | 49万9336円 | 11.1% |
学術研究等 | 63万4606円 | 59万4138円 | 6.8% |
飲食サービス業等 | 6万7605円 | 5万6091円 | 20.5% |
生活関連サービス等 | 16万4324円 | 12万7657円 | 28.7% |
教育・学習支援業 | 53万7569円 | 52万472円 | 3.3% |
医療・福祉 | 30万9224円 | 30万8301円 | 0.3% |
複合サービス事業 | 45万5815円 | 47万2170円 | -3.5% |
その他のサービス業 | 21万7774円 | 22万2276円 | -2.0% |
※厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」を基に筆者作成
全体的に令和3年と比較してどうなっているか?
令和4年のすべての業種での平均支給額は39万2975円で、令和3年の38万787円と比較して3.2%増となっています。
また、ボーナスの支給があった会社に勤めている労働者の割合は82.6%となっており、令和3年より0.1%増加しています。
さらに、ボーナスの支給がなかった会社に勤めている労働者を含めた場合だと、労働者1人当たりの平均賞与額は32万4597円です。
令和3年と比較して、3.3%増加しています。
令和3年と比較して上がっている業種は?
令和3年と比較して令和4年にてボーナス支給額が上がっている業種には、28.7%増の「生活関連サービス等」、20.5%増の「飲食サービス業等」、18.8%増の「運輸業・郵便業」などが挙げられます。
その他にも「不動産・物品賃貸業」や「学術研究等」「卸売業・小売業」「教育・学習支援業」などが、令和3年より増加していることが分かります。
一方令和3年より減少したのは「鉱業・採石業等」「複合サービス事業」「情報通信業」「金融業・保険業」などです。
今後もボーナスの上昇が期待できる可能性がある
昨年冬のボーナス平均額をまとめ、令和3年と比較してどのような変化があったのかをご紹介しました。
令和4年はボーナス支給額が減少した会社より上昇した会社のほうが多く、全体的にも上昇傾向にあります。
ボーナスの支給額には会社ごとの事情はもちろんのこと、景気が影響することもあるため、今後もボーナスの上昇が続くことが期待できるのではないでしょうか。
出典
厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー