更新日: 2023.12.28 年収
「年収500万円」は平均より低い? 日本にいるのは何パーセント? 生活レベルについても解説
年収500万円前後の人は本記事を参考にしながら、自分の生活スタイルと比較し、他業種との年収の差も確認してください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
年収500万円の人は日本に何パーセントいる?
国税庁が行った「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の平均給与は458万円で、男女別にみると男性は563万円、女性は314万円となっています。さらに内訳としては平均給料・手当は386万円(男性472万円、女性270万円)で、平均賞与は72万円(男性92万円、女性44万円)となっており、年収500万円は日本の平均年収よりも高いといえます。
また年収500万円~600万円までの割合は10.9%で、5番目に多い平均年収の割合となります。
年収500万円の生活水準
続いて年収500万円の生活水準について見ていきましょう。総務省統計局の家計収支に関するデータを基に、単身世帯の場合と2人以上の世帯の場合の消費支出を比較してみます。比較したものが図表1になります。
図表1
総務省統計局 2022年(令和4年)家計の概要 を基に作成
この図からわかるように、単身世帯と二人以上の世帯とでは13万円ほどの支出の差があります。大きな費用の差が出ているのが「食費」「交通・通信」「教育費」の3項目です。子どもがいる世帯だと子どもの成長につれ、食費や教育費、娯楽費がかかるなどで支出が多いため、家計にゆとりを持たせるのが厳しい傾向にあります。
一方、単身世帯は自分で自由にお金を使えるため、投資の資金を確保したり、旅行などの娯楽費に使ったりといった、ゆとりを持つことができます。
平均年収が高い業種はどこ?
「現状の年収500万円をなんとかして上げたいけど、転職するにしても年収が高い業種ってどこだろう」と思う人もいるでしょう。そこで、2023年に転職サイトdodaが公開した業種分類別の平均年収ランキングを紹介しています。ランキング結果は、次の通りです。
1位 金融
2位 メーカー
3位 総合商社
4位 IT・通信
5位 建設/プラント/不動産
1位の金融系は男女問わず年収が高い傾向にあり、金融における男性の平均年収は572万円、女性は394万円となっています。この1~5位までの順位は前年からの変動はなく、この5つの業種は常にランキングに入るほど年収が高い傾向にあるといえるでしょう。
年収500万円は日本人口の10%! 世帯によって生活水準は異なる
年収500万円は単身世帯だと自由に使えるお金がある一方で、子どもがいる二人以上の世帯だと金銭的なゆとりはさほどない可能性があります。自分が今後必要になりうる資金を把握することで、資産をいかに増やしていくべきかを考えていきましょう。
出典
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2022年(令和4年)平均結果の概要
パーソルキャリア株式会社 平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー