更新日: 2024.01.19 年収

やりたいことが決まっておらず、「年収の良い業界に行きたい」と言っている高校生の息子。どの業界が平均年収が高いですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

やりたいことが決まっておらず、「年収の良い業界に行きたい」と言っている高校生の息子。どの業界が平均年収が高いですか?
就職を考えたときに何を重視するかは人それぞれです。中には給料が高い会社で働きたいと考える方もいるでしょう。本記事では産業別の賃金を紹介し、賃金が高い産業の特徴を紹介します。就職先選びに迷っている方は、判断材料の一つとしてお役立てください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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産業別にみた賃金一覧

厚生労働省が公表する「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」の中に、産業別にみた賃金の一覧表があります。ここでは全年齢かつ男女合計の産業別賃金のうち10個の産業を抜粋して紹介します。
 
表1

電気・ガス・ 熱供給・水道業 40万2000円
学術研究、専門・技術サービス業 38万5500円
情報通信業 37万8800円
教育、学習支援業 37万7700円
金融業、保険業 37万4000円
鉱業、採石業、砂利採取業 34万7400円
不動産業、物品賃貸業 33万9500円
建設業 33万5400円
卸売業、小売業 31万4600円
製造業 30万1500円

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概要」をもとに筆者作成
 
上記のように産業別にみると「電気・ガス・ 熱供給・水道業」が最も賃金が高く、次いで「学術研究、専門・技術サービス業」「情報通信業」の賃金が高いと分かりました。
 
ここからは、賃金の高い4つの産業の特徴ややりがいなどを、総務省統計局「令和3年経済サンセス‐活動調査 産業分類一覧」の内容をもとに紹介します。就職先を探す際は、生活を考えて給料を重視するのも大切ですが、長く続けていくためには自分が興味をもてる仕事であることも重要です。
 

電気・ガス・ 熱供給・水道業

電気・ガス・ 熱供給・水道業では、それぞれを扱う事業所と汚水や雨水の処理などを行う事業所があります。
 
電気業とは電気を供給する事業のことです。現在、需要に応じて日本各地に電気を供給する電気事業所が存在します。ほかにも、自家用発電を行うための事業所もあります。
 
ガス業とはガスを供給する事業を指し、需要に対応するため地域ごとに導管によってガスの供給を行う事業者、自らが維持し運用するための一定規模以上の供給をする事業所が存在します。
 
熱供給業とは蒸気や温水、冷水などを媒体とする熱エネルギーや蒸気、温水を供給する事業です。ただし、温泉の宣言を保有し、ゆう出する温湯を旅館などに供給する事業所は別として分類されています。
 
水道業とは水道管設備によって給水を行う事業と、汚水や雨水を公共下水道などによって排除、処理する事業の二つに分かれます。各都道府県や市町村に設置されている水道局などもこれに該当します。
 
これらは人々のライフラインを支える事業のため、安定して仕事があることも魅力の一つです。また、表1にあるように賃金が40万2000円と高水準であるため、就職先として検討したい産業の一つといえるでしょう。
 

学術研究、専門・技術サービス業

学術研究、専門・技術サービス業は、主に学術的研究を行う事業所や、個人または事業所に対して専門的な知識や技術を提供する事業所で、他に分類できないサービスを提供する事業所および広告に係る総合的なサービスを提供する事業所が分類されます。例えば、研究所やデザイン事務所、法律事務所や建築設計業などが該当します。
 
学術研究、専門・技術サービス業も、表1にあるように賃金が38万5500円と他の産業に比べて高い傾向ですが、就職するためには専門的な知識が必要でしょう。
 

情報通信業

情報通信業とは以下の業種をまとめて表した産業を指します。

●通信業
●放送業
●情報サービス業
●インターネット附随サービス業
●映像・音声・文字情報制作業

情報通信業は情報技術やデジタル技術の発展により大きく変化しやすい産業です。技術職では最新技術に触れる機会が多いため、デジタル技術に興味がある方には向いているといえるでしょう。
 

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就職は給料も大切だが、やりがいや興味をもてるかも大切

今回は、やりたい仕事が見つからず、ひとまず給料の高い産業を知りたいという方向けに産業別賃金を紹介しました。
 
厚生労働省が公表する「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、一番高いのが電気・ガス・ 熱供給・水道業、次いで学術研究、専門・技術サービス業、情報通信業という結果です。給料や年収が高い職業を目指すのも一つの手ですが、長期的に働き、経験を積んでいくことを考えるとやりがいを感じられる職種や、興味のある分野を担える業種を探してみるのもいいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
総務省統計局 令和3年経済サンセス‐活動調査 産業分類一覧
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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