更新日: 2024.01.17 年収

内定が決まっている会社から「初年度は年収200万円、手取りはそれ以下」と聞きました…平均的なのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

内定が決まっている会社から「初年度は年収200万円、手取りはそれ以下」と聞きました…平均的なのでしょうか?
新卒で就職する会社の初任給が思ったより低いと、不安になる方も多いでしょう。なかには新社会人になるタイミングで、一人暮らしを始める方もいます。そのため、生活の基盤となる収入を無視することはできません。
 
今回は、初任給の平均金額や、おおよその手取り金額について解説します。就職先を初任給の収入で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
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【学歴別】初任給の平均金額

まずは、学歴別の初任給の平均金額を見てみましょう。厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)」によると、学歴別の初任給の平均金額(男女計)は表1の通りです。
 
表1

学歴 初任給
高校卒業 16万7400円
高専・短大卒業 18万3900円
大学卒業 21万200円

※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」を基に筆者作成
 
仮に、表1にある高校卒業の初任給で年収を計算してみると、高校卒業の年収は200万8800円です。ただし、上記の年収には賞与が含まれていないため、賞与がある場合には、もう少し年収が高くなります。
 
あくまでも参考金額ですが、初年度の収入が200万円というのは、高校卒業の年収と同じくらいか、あるいは低いといえるでしょう。
 

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初任給の手取り金額はいくら?

次に、初任給におけるおおよその手取り金額を見てみましょう。初任給の75〜85%が手取り金額として考えられていますので、今回は初任給の80%を手取り金額の目安として、表2にまとめました。
 
表2

学歴 手取り金額
高校卒業 約13万3920円
高専・短大卒業 約14万7120円
大学卒業 約16万8160円

※筆者作成
 
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、単身世帯の消費支出は月16万1753円が平均とのことです。
 
そのため、表2の手取り金額では、一人で生活するには十分な収入とはいえないでしょう。一人暮らしを考えているのであれば、ある程度は家計のやりくりが必要になります。
 

給与以外に業務内容とやりがいも視野に入れる

給与以外にも、業務内容ややりがいなども、就職先を選ぶうえで大切です。
 
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査」では、若年正社員(15〜34歳の正社員)の転職希望理由が発表されています。表3に、転職しようと思う理由を、回答の多かった順番(男女計)に5点挙げました。
 
表3

転職しようと思う理由 割合
賃金の条件がよい会社にかわりたい 56.4%
労働時間・休日・休暇の条件がよい会社にかわりたい 46.1%
仕事が自分に合った会社にかわりたい 41.6%
自分の能力・技能が活かせる会社にかわりたい 35.5%
将来性のある会社にかわりたい 34.4%

※厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況」を基に筆者作成
 
表3より、転職したい理由としては、経済面が最も大きいですが、業務内容ややりがい、将来性などを重視したい方もいることが分かります。転職を決める際は、業務内容や職場の雰囲気など、働きやすい環境なのかをヒアリングしておくとよいでしょう。
 

業務内容ややりがいが収入と見合っていない場合は転職もあり

今回の結果から、初年度の年収が200万円というのは、初任給の平均金額から見ても低い水準であることが分かりました。一人暮らしをするうえでも、生活の支出をおさえる必要があります。
 
しかし、就職先を選ぶ際は収入だけではなく、業務内容ややりがい、将来性なども考慮することが大切です。収入が見合っていないと判断した場合は、転職することも視野に入れましょう。
 

出典

厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況 第1表 性、学歴別初任給及び対前年増減率の推移(2ページ)
平成30年若年者雇用実態調査の概況 図4 定年前に転職しようと思う理由別若年正社員割合 (複数回答)(平成30年)(23ページ)

総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要 表Ⅱ-1-2 消費支出の費目別対前年実質増減率-2022 年-(15ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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