更新日: 2024.01.23 年収
「年収300万円」の彼と結婚するという娘。生活は大丈夫でしょうか…?
あらかじめ必要な支出の目安などを知っておくと、貯金目安やいくら足りないかなどを把握できます。不安を軽減するには、夫婦で話し合いながら現在の年収と必要な収入を比較することも必要です。
今回は、2人以上の世帯における平均収入や、年収が300万円だった場合の平均支出などについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2人以上の世帯における平均収入
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」によると、勤労者世帯かつ2人以上の世帯の平均実収入は月額61万7654円、年間に換算すると741万1848円でした。いっぽう、世帯主の月収25万~29万9999円までの世帯平均実収入は48万4572円です。
世帯主の年収が300万円で賞与などを含まないとすると、月収25万円となるため、平均収入はこの金額が該当します。なお、夫婦が共働きのケースも含まれているため、片方だけ働いている場合は金額が減少することに注意が必要です。
全体の平均実収入と比べると、世帯主の年収が300万円の世帯の実収入は少ないといえるでしょう。
世帯主が年収300万円の2人以上の世帯の平均支出
同調査によると、全体の平均実支出は、43万7368円でした。一方で世帯主が年収300万円だった場合、月収25万円の平均実支出は34万5280円です。
もし夫婦のうち世帯主だけが働いている場合、月収25万円だけでは足りない計算になります。仮に足りていたとしても、将来のために貯金をしたいならば、お金が足りなくなる可能性もゼロではありません。早い段階から対策が必要です。
結婚後の生活に備えた資金集めが重要
将来のためにも、早い段階から資金集めをしておくことは非常に重要です。結婚をした段階で片方のみが働いている状況で貯金をしたい場合は、共働きにすることも検討しておきましょう。収入源が2つに増えるため、より貯金をしやすくなります。
最初から共働きのときは、お互いの収入を把握しておくことも大切です。また、生活費用の口座と貯金用の口座は分けておきましょう。お互いの収入で無理のない範囲で、同じ口座に毎月一定額ずつ貯金していくと、どれくらい貯金できたかも口座を見れば一目で分かります。
さらに、結婚した時点での収入に不安を覚える場合は、収入自体を増やす方法も考えることが必要です。副業が可能な会社であれば副業をする、パート勤務の場合は勤務時間を増やすなどが方法としてあります。いずれの場合も、生活サイクルが変わる可能性もあるので、夫婦で相談して決めましょう。
なるべく早くから貯金を始めておくことがおすすめ
資金集めは、早くから始めるほどさまざまなライフイベントに対応しやすくなります。子どもが生まれる前であれば、働く時間も作りやすく、子どもが生まれたときを見越してより多くの貯金をしやすい期間です。貯金計画を立てるためにも、結婚生活を始めるにあたって将来どのような人生設計を考えているのか、お互いに共有しておきましょう。
出典
総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2022年 第2-1表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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