更新日: 2024.03.10 年収

婚活で「公務員」の方と出会いましたが、年収は34歳で「450万円」だそうです。想像より低いのですが、これから昇給などは期待できるのでしょうか?

婚活で「公務員」の方と出会いましたが、年収は34歳で「450万円」だそうです。想像より低いのですが、これから昇給などは期待できるのでしょうか?
安定した生活がイメージできる職業のひとつとして挙げられることが多い公務員ですが、それだけにさまざまな面で期待してしまうこともあるのではないでしょうか。婚活の場であれば、特に収入面が気になる人は少なくありません。それでは、実際に34歳で年収450万円は同年代の年収と比較してどうかなど、公務員の収入について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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男性一般労働者の平均年収は約410万円

厚生労働省が発表した令和4年の「賃金構造基本統計調査」によると、日本の一般労働者の平均月収は31万1800円、単純計算で年収374万1600円でした。これを男女別にみると、男性の平均月収が34万2000円(年収410万4000円)です。年収が450万円であれば、日本の一般労働者全体の平均年収や男性の平均年収より高い収入を得ている状態です。
 
・34歳男性の平均年収約356万円
前記調査の年齢階級別結果を見ると、30~34歳(男女計)の平均月収は28万1000円(単純計算で年収337万2000円)、同年代の男性の平均月収は29万7000円(平均年収356万4000円)となっています。34歳で年収450万円ある場合は同年代男性と比較して100万円前後高いため、高収入であるといえるでしょう。
 
・34歳で行政職に就いている場合の年収は約404万円
人事院が発表した「令和4年国家公務員給与等実態調査の結果」をみると、例えば、行政職の平均月収は40万5049円(年収486万588円)です。同じく行政職で32歳以上36歳未満の平均月収は33万6253円(年収403万5036円)です。
 
公務員といっても、どのような業務に就いているのかによって収入が異なります。こちらはあくまで行政職だった場合の例ですが、34歳で年収450万円を得ているのであれば、やはり公務員のなかでも高収入と考えられるでしょう。さらに、年齢があがるほど収入額が高くなっており、将来的に昇給の可能性は高いといえます。
 
なお、ここまでの数値にはボーナスは含まれていません。その分を加えると実際の年収はもっと高くなります。
 

公務員のメリット

公務員のメリットはさまざまあります。いくつか例を挙げて紹介します。
 
・勤続年数に応じて収入アップする傾向がある
公務員が安定している職業といわれている理由のひとつは、真面目に勤務していれば解雇される可能性がほとんどない点です。同時に、収入面では勤続年数に応じて高くなる傾向があるため、将来的にはさらに収入が高くなることが期待できるでしょう。
 
・休暇をしっかり取得できる
業務にもよりますが、一般的に公務員は有給休暇が多く、土日祝日もしっかり休めます。夏季休暇などもあるため、家族でゆっくり過ごす時間もとることが可能です。結婚後、子どもが生まれてからも夫婦で協力して子育てしやすい環境といえます。
 
・社会的信用を得られる
公務員が婚活において安定した職業というイメージをもたれているように、社会的にも信用を得られる職業といえます。そのため、将来的にリタイアした後に再就職したいときでもスムーズに再就職先を見つけやすいです。
 

公務員は将来性のある職業

公務員は、婚活で相手に望む職業として人気があります。ただ、安定しているイメージがあることから、高収入であると期待している人も少なくありません。34歳で年収450万円を得ている場合、同年代で一般的な企業に勤務している男性の年収より高いといえます。
 
また、社会的信用がある、休暇をしっかり取得できる、勤続年数に応じて収入アップが期待できるなど、公務員はさまざまなメリットがあるといえるでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況
人事院 令和4年国家公務員給与等実態調査の結果 14表 参考1 行政職俸給表(一)の年齢階層別、給与決定上の学歴別人員及び平均給与月額
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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