更新日: 2024.03.13 年収

共働きの「アラサー夫婦」です。月収が二人で「50万円」で生活が苦しいのですが、これは普通なのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

共働きの「アラサー夫婦」です。月収が二人で「50万円」で生活が苦しいのですが、これは普通なのでしょうか?
結婚後、夫婦ともに仕事をして収入を得ている家庭は、しばしば「2馬力」の世帯などといわれます。どちらか一人のみが働いているよりも世帯収入が多いため、生活はいくらか楽であるという意味も込められているでしょう。
 
しかし、実際には夫婦共働きでも生活が楽ではないと感じている世帯も少なくありません。今回は、世帯収入が夫婦2人で月に50万円の場合の生活状況について考えてみます。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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アラサー夫婦だといくらくらい稼げる?

厚生労働省による「賃金構造基本統計調査」では、さまざまな属性の人たちの平均月給などの把握が可能です。令和4年の調査結果から、大卒のアラサー夫婦の平均的な世帯収入を推計してみましょう。
 
大卒かつ25〜29歳の男性の平均月給は、約27万3000円でした。大卒かつ30〜34歳の男性の平均月給は、約31万9000円です。同じように、女性のデータもみてみます。大卒かつ25〜29歳の女性の平均月給は、約25万6000円でした。大卒かつ30〜34歳の女性の平均月給は、約27万9000円です。
 
20代後半で、平均的な賃金を得ている共働き夫婦の場合、月の世帯収入は53万円ほどになると推計できます。30代前半の共働き夫婦では、60万円ほどが平均的な世帯収入になるでしょう。
 
アラサー夫婦が20代後半で共働きであり、世帯収入が50万円の場合は平均的か、やや少ないといえます。30代前半であれば、世帯収入は平均よりも10万円ほど下回っており、夫婦ともに大卒の場合は一般的には少ないといわざるをえません。
 

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2人以上の世帯の生活費は?

世帯収入がさほど多くはなくても、支出が少なければ生活は可能です。ここでは、総務省統計局の「家計調査」の結果から、世帯ごとの平均消費支出額をみてみましょう。
 
令和5年の家計調査の結果によると、2人以上の勤労者世帯のうち、34歳以下の世帯の月あたりの平均消費支出額は、約26万円となっています。ただし、住居費が3万円程度となっている点には注意しなければいけません。住居にかかる費用が安くなっているのは、持ち家の世帯も含まれているためです。
 
賃貸物件を借りている場合は、平均消費支出額から平均住居費を引いた23万円に家賃を足した金額を、毎月の平均的な消費支出額と捉えて比較するとよいでしょう。7万円の家賃の物件を借りたとしても、毎月30万円ほどが生活費として出ていく計算です。
 
世帯収入が月に50万円の場合、手取り額は40万円ほどとなります。そのうち30万円ほどが生活費として使われるとすると、毎月10万円ほどの黒字となる計算です。
 

生活が苦しい場合は支出の見直しが必要

月の世帯収入50万円は、アラサー世代の共働き家庭と考えれば、決して多いとはいえません。
 
しかし、平均的な生活水準であれば、毎月いくらかは黒字とすることが可能でしょう。にもかかわらず生活が苦しい場合は、支出が一般的な世帯と比較して多い可能性があります。無駄な買い物をしていないか、固定費が削れないかなど、今一度家計を見直してみるのが大切です。
 
もちろん、住んでいる地域によっても支出は変わります。都市部であれば毎月の支出額が30万円を大きく超えても不思議ではありません。その場合にはさらなる節約が必要であり、場合によっては家賃や物価の低い地域への引っ越しも検討する必要が出てくるでしょう。
 

月の世帯収入50万円で生活が苦しい場合は支出が多い可能性あり

大学を卒業しているアラサー夫婦の場合、月の世帯収入は平均で50〜60万円ほどとなるでしょう。月の世帯収入が50万円の夫婦は、平均的か、やや少ないといえます。
 
それでも、手取りは40万円ほどとなり、2人以上の世帯の月の消費支出額の相場は家賃も含めて30万円程度とみられるため、毎月黒字となる計算です。生活が苦しい場合は、支出の見直しが求められます。場合によっては転職や引っ越しなども検討してみましょう。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の概況
e-Stat 政府統計の総合窓口 家計調査 2023年 世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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