更新日: 2024.03.21 年収

付き合って1年の彼女にプロポーズしたら「年収500万以下はちょっと…」と言われて振られました。結婚に適した収入っていくらですか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

付き合って1年の彼女にプロポーズしたら「年収500万以下はちょっと…」と言われて振られました。結婚に適した収入っていくらですか?
付き合っているからといって、お互いに結婚を意識・前提としているかといえば、そうとも限らないでしょう。恋人としては問題ないものの、結婚相手としては考えられないといった付き合い方をしている人がいないともいえません。付き合っている恋人にプロポーズをしたら、年収を理由に断られるといったケースもあります。
 
今回は、結婚に適した収入はどの程度なのかについて考えてみます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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結婚後の生活にかかる費用

結婚をするとお金がかかるのは事実です。ここでは、結婚後の生活に必要な費用の目安を、総務省統計局の「家計調査」から推計してみましょう。2023年の調査結果をみると、2人以上の世帯の1ヶ月あたりの平均消費支出額は、約29万4000円でした。
 
勤労者世帯に限ってみると、約31万9000円と2万円以上増加します。さらに、世帯主が60歳未満で2人以上の世帯かつ共働きで、未婚の子どもが1人いる世帯の平均消費支出額は、1ヶ月あたり約35万4000円となっています。
 
いずれも持ち家世帯が含まれており、住居費は1万円台となっています。そのため賃貸住宅に住む場合は、毎月40万円ほどの支出となる世帯も出てくるでしょう。単純に計算すると、年間で480万円ほどの支出です。年収500万円では手取りが400万円程度となると推計されるため、1人のみの収入では赤字となりかねません。
 

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結婚相手に求める年収

婚活情報サイト「オミカレ」を運営する株式会社オミカレは、2023年に「結婚とお金」に関する意識調査を実施しています。同調査で相手に希望する年収を尋ねたところ、男性は「いくらでもよい」と回答した人がもっとも多い結果となりました。対して、女性は「501〜600万円」と回答した人が最多で、その次が「401〜500万円」となっています。
 
さらに、結婚相談所ネットワークを運営している株式会社IBJが、同じく2023年に実施した「理想の世帯年収」の調査結果もみてみましょう。同調査対象は婚活中の男女です。
 
このなかで相手に求める年収を尋ねたところ、男性は「301〜500万円」と回答した人が40.8%と最多で、それに「300万円以下」が35.0%でつづきました。一方の女性でもっとも多かった回答は、「501〜700万円」で39.0%となっています。つづいて多かったのは38.8%で「301〜500万円」です。
 

大切なのはお互いの気持ち

いくつかのアンケート調査をみると、女性は男性に対して500万円以上の年収を求めている傾向があることがうかがえます。ただ、相手の年収が500万円以下でも問題ないとしている女性も決して少なくはありません。男性の場合は逆に、女性に対して500万円以上の年収を求めているケースはまれでしょう。
 
プロポーズをした彼女に年収500万円以下であることを理由に断られたのであれば、結婚後の生活にかかる費用をある程度把握していた可能性もあります。あるいは、専業主婦を望んでおり、年収が500万円以上なければ生活ができないといったイメージが、そうした結果につながった可能性も否定はできません。
 
結婚に適した収入には、個人の価値観や生活水準が大きくかかわります。家計調査をみる限りは、年収700〜800万円は欲しいところです。しかし、それは世帯年収でも問題はなく、共働きであれば不可能な数字ではありません。
 
最終的にはお互いが納得し、お金以外の点にも魅力を感じ一緒に過ごせるかどうかです。結婚に適した収入や、それに見合った生活水準などの点で価値観が一致する相手を見つけ結婚すると、長く良好な関係が築きやすいでしょう。
 

結婚相手選びにお金の価値観は重要

結婚生活にはお金がかかります。子どもができれば、その支出はさらに多くなるでしょう。しかし、1人の年収が500万円以下でも、結婚生活そのものは可能です。年収を理由にプロポーズを断られたのであれば、お金に対する価値観に相違があったといえます。
 
結婚相手を選ぶ際に、お金の価値観が合うかどうかは重要です。結婚に適した収入は価値観や生活水準により変わるため、それらが合う相手を探すとよい方向へ進みやすいでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 家計調査 2023 1-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別
e-Stat政府統計の総合窓口 家計調査 2023 3-11 妻の就業状態,世帯類型別
株式会社オミカレ 婚活実態調査
株式会社IBJ 婚活者が描く「理想の世帯年収」を調査/理想の世帯年収に関する調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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