更新日: 2024.03.26 年収

娘は子ども好きで「保育士」を目指しています。ただ求人は「月18万円」程度で激務だと聞きます。好きなことも大事ですが、もう少し「高収入」の仕事を目指すよう勧めるべきでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

娘は子ども好きで「保育士」を目指しています。ただ求人は「月18万円」程度で激務だと聞きます。好きなことも大事ですが、もう少し「高収入」の仕事を目指すよう勧めるべきでしょうか?
子ども好きで「将来は保育士になりたい!」と考える人も多いのではないでしょうか。ただし保育士は「責任が重いにもかかわらず、給料が安く待遇も良くない」とSNSなどでも話題になることが少なくありません。
 
もし自身の子どもが保育士を目指している場合、「好きなことを仕事にしてくれたら嬉しい」と思う一方で、待遇面が不安で生活していけるのかと心配になることもあるでしょう。
 
本記事では、自分の子どもや家族が保育士を目指していたらもう少し高収入の仕事を選ぶように勧めたほうがいいのかを解説します。
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保育士の給料は月10万円台?

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると「企業規模計(10人以上)」で働く保育士の「所定内給与額」は約26万円です。「年間賞与その他特別給与額」は約71万円で、年収(額面)は約380万円です。仮に手取り収入が額面の75%とすると月収は23万円程度となります。
 
保育士といっても実際には勤続年数、役職の有無、勤務日数や時間などによって収入規模は異なると考えられます。雇用形態も正社員だけでなく、パート・アルバイトのケースもあるため、事実上の月収が10万円台の求人があってもおかしくないでしょう。
 

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保育士の仕事は給料に見合わない?

「保育士は仕事が大変な割には給料が低い」と言われることも少なくありませんが、体力が必要になることが多く、労働時間も長くなりやすいことも関係しているかもしれません。乳幼児は動向を常に注意して見守る必要があります。着替えやトイレ、食事などのフォローをする必要があり、体力勝負といっても過言ではありません。
 
また保育士は子どもの世話だけをすればいいわけではありません。
 
定期的な保育便りの作成や各保護者への連絡帳記入などは、まだまだ手書き対応をしているところも多いといわれています。これらの事務作業は子どもが昼寝をしている時間などにまとめてこなさなければならず、保育士の負担が重くなる要因の1つとなっています。
 
誕生日会、運動会、節分など季節のイベントで使う小道具類などは、保育士が手作りする機会も多いものです。しかし子どもを預かっている勤務時間内では対応するのが難しく、プライベートの時間を充てるケースもあるかもしれません。
 
共働き世帯の増加で、子どもを預かる時間を延ばしたり、土日祝日も受け入れたりするところもあります。働く保護者にとっては嬉しいですが、保育士の勤務時間増にもつながりやすいのも事実です。これらを総合的に考えて「割に合わない」と感じることも多いのかもしれません。
 

高収入の仕事を目指すよう勧めるべき?

どれだけ好きな仕事でも、例えば、月10万円台の収入では生活が厳しいと不安を覚える人が増えても不思議ではありません。月収18万円の場合も生活できないわけではありませんが、家計のやり繰りや老後対策も考えると厳しいと言わざるを得ないでしょう。
 
しかし、有料職業紹介事業を行うSimple株式会社が2023年11月に行った「保育士さんの生活水準に関する調査」によると、一都三県の保育士の年収は、300万円~399万円が11%、400万円~499万円が21%、500万円~599万円が23%となっています。地域によって差があるのかもしれませんが、園によっては他業種とそん色ない年収のケースもあるようです。
 
さらに、生活水準に「満足している・どちらかといえば満足している」と答えた保育士さんの割合は、それぞれ19%と31%で合わせて50%という結果でした。
 
保育士になってからは主任保育士や園長など昇進を目指すルートもあります。保育士以外の仕事もある点に触れつつも、最終的には「保育士になりたい」という子どもの意思を尊重してみてはいかがでしょうか。
 

まとめ

本記事では子どもが保育士を目指している場合、収入や待遇面への不安からやめるように説得したほうがいいのか解説しました。
 
共働き世帯が多い中で保育士は社会的に欠かせない仕事の1つです。もちろん生活するために収入規模は無視できませんが「お金以外の部分」で重視したい内容はあるのか、保育士を目指す子どもに確認してみるのもいいかもしれません。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
Simple株式会社 保育士さんの生活水準に関する調査(PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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