更新日: 2024.04.09 年収

新卒の22歳です。将来「月20万円」の年金を受け取るのに必要な年収はいくらですか?

新卒の22歳です。将来「月20万円」の年金を受け取るのに必要な年収はいくらですか?
現在20代の方は、将来年金はいくらくらいもらえるのか不安に感じている人も多いでしょう。個人差はありますが、少なくとも20万円くらいは欲しいという人もいるのではないでしょうか?
 
今回は、ひと月に20万円の年金(国民年金と厚生年金の合算)を受け取るために必要な年収はいくらなのかについて、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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毎月20万円年金を受け取るためには国民年金と厚生年金両方を受け取る必要がある

毎月年金を20万円、年間240万円受け取るためには、国民年金と厚生年金の両方を受け取る必要があります。
 
厚生労働省によると、令和6年度の場合、国民年金の満額は月額6万8000円です。
 
農業・漁業に従事する方や自営業の方など国民年金しか納めていない方の場合は、20歳から40年間欠かさず納めていたとしても、老齢基礎年金の満額である月額6万8000円(令和6年度の場合)、年間で81万6000円以上は受け取れません。
 
会社員として働き老齢基礎年金を満額(月額6万8000円)受け取れる方は、ひと月当たり20万円の年金を受け取るために、残りの13万2000円、年158万4000円を厚生年金で受け取る必要があります。
 

国民年金と厚生年金を合わせて20万円受け取るには、年収いくら必要か計算する方法

厚生年金を月額13万2000円、年158万4000円もらうには、いくら年収が必要なのか、実際に試算してみましょう。
 
次の条件で計算していきます。
 

・20歳から60歳まで会社員として働く
・独身で扶養家族なし
・厚生年金保険の加入期間:40年
・年金の受給開始は65歳から

 

平均標準報酬額を計算してみよう

日本年金機構によると、厚生年金額は、次の式で求められます。
 
平均標準報酬額×5.481÷1000×平成15年(2003年)4月以降の厚生年金の加入月数=1年間に受け取れる厚生年金額
※平均標準報酬額:各月の標準報酬月額の総額と標準賞与額の総額を足して、厚生年金の加入月数で割った額
 
この式に、上記の条件を当てはめると、次のようになります。
 
平均標準報酬額×5.481÷1000×480=158万4000円
 
これにより平均標準報酬額はおよそ60万2079円です。
 
つまりこれに12をかけると、将来毎月20万円の年金を受け取りたい場合、約722万円の年収を得ている必要があることが分かります。
 

ひと月20万円の年金をもらうために必要な年収は約722万円!

ひと月当たり20万円の年金をもらうためには、約722万円の年収が必要です。
 
しかし、年金20万円といっても、国民健康保険や介護保険・所得税・住民税などが引かれるため、実際の手取り額は20万円よりも低い額になります。本記事で紹介した数字はあくまでも概算だということに注意する必要があります。
 
手取りで20万受け取りたい場合には、例えばiDeCoやNISAを活用したり、繰下げ受給で65歳以降に年金を受け取ったりといった対策をとるのもよいでしょう。また、どんな対策を行うにしろ、年老いてから困らないよう、今からお金についての知識を身につけておくことが大切です。
 

出典

厚生労働省 令和6年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から2.7%の引上げです~
日本年金機構 老齢年金ガイド令和6年度版
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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