更新日: 2024.04.15 年収
30歳年収400万円ですが、彼女に「500万円を目指して」と言われました。私は収入に不満はないのですが……。
自分が満足していても、家族やパートナーに不満がある場合「年収を上げたほうがいいのか?」と悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、今の収入に満足している人の割合を確認しながら、年収を上げる方法について解説します。年収を上げたほうがいいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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現在の収入に対する満足度
まずは、世の中の方がどのくらい現在の収入に満足しているのかを見てみましょう。
株式会社スタジオテイルが行った「現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについてのアンケート調査」にて、「現在の年収に満足していますか?」という質問に対しての結果は、表1の通りです。
表1
満足度 | 割合 |
---|---|
満足している | 7% |
少し満足している | 26% |
少し不満 | 41% |
不満 | 26% |
※株式会社スタジオテイル「現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについてのアンケート調査」を基に筆者作成
現在の年収に満足していると答えた方が7%に対して、不満を感じている「少し不満」「不満」と回答した方は約7割と高い割合を占めています。
また、同アンケートの年収別の満足度を見ると、年収400万円代の方の「不満」と「やや不満」を合計した割合は78%になります。
今回のケースでは、本人は「満足している」が彼女は不満のようです。
当然、目指す年収や仕事に求めるものは人それぞれ異なるため一概にはいえませんが、もしかしたら仕事内容にやりがいを感じていたり、職場の居心地がよかったりするのかもしれません。
転職せずに年収を上げる方法
短期間で収入を増やす方法として転職を検討する方が多いのですが、現在の職場に満足している場合には転職せずに年収アップを目指したいものです。
同調査では、年収アップのための取り組みをしている方についても調べており、74%の方が年収アップに取り組んでいるとのことです。
この結果から、現在の年収に満足している方でも、年収を上げる努力をしていることが見て取れます。
では実際に、どのような取り組みをしているのか見てみましょう。同調査における年収アップの取り組みは、表2の通りです。
表2
年収アップのために取り組んでいること | 割合 |
---|---|
複業 | 53% |
資格の取得 | 38% |
スキルアップ | 31% |
昇進・昇格への働きかけ | 18% |
個人成績を伸ばす | 15% |
転職 | 14% |
上司との関係構築 | 6% |
資産運用 | 6% |
業務の幅を広げる | 4% |
残業・休日出勤を増やす | 4% |
会社・チームの業績アップへの働きかけ | 3% |
社内の信頼関係を築く | 2% |
独立 | 2% |
その他 | 2% |
※株式会社スタジオテイル「現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについてのアンケート調査」を基に筆者作成
表2から「複業」で収入の増加を図っている方が53%と、高い割合を占めています。
ほかにも、「資格の習得」や「スキルアップ」「昇進・昇格への働きかけ」など、今の職場での年収アップを目指している方が多いことが判明しました。
さらに割合は1桁ですが、「上司との関係構築」「業務の幅を広げる」「会社・チームの業績アップへの働きかけ」「社内の信頼関係を築く」など、コミュニケーション面での努力をしている方も見られます。
年収を上げるためにはまず、現在の会社での収入アップを目指して行動してみるといいでしょう。
年収アップには現在の職場におけるスキルアップや複業を始めてみよう
現在の収入に不満はなくても、今回の例のように彼女や家族から年収アップを目指すように言われることもあるでしょう。急にまとまった費用が必要になることもあるかもしれません。
その場合、転職を目指すのも方法の一つですが、転職以外にも年収アップを目指す方法はあるでしょう。
また、現在の仕事に関する資格を取得し仕事の幅を広げ、会社への貢献度を上げることも、昇進・昇格につながります。ほかにも上司との関係性をよくしたり実績を積んだりなども有効です。
まずは、今の会社での年収アップを目指すことをおすすめします。
出典
株式会社スタジオテイル 現在の年収への満足度と年収アップへの取り組みについてのアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー