更新日: 2024.04.25 年収

年収400万円で「貯蓄50万円」って少なすぎですか? 友人は年収500万円で「貯蓄200万円」あるそうです。せめてもう少し高年収なら貯蓄できるでしょうか…?

年収400万円で「貯蓄50万円」って少なすぎですか? 友人は年収500万円で「貯蓄200万円」あるそうです。せめてもう少し高年収なら貯蓄できるでしょうか…?
自分の年収や貯蓄額が周りと比べて多いのか少ないのか、気になる人も多いかもしれません。友人などとの会話から相手の年収や貯金額を推測して「もしかして自分の年収や貯蓄額は少ないのではないか?」と不安になることもあるでしょう。
 
もし人と比べて収入や貯蓄額が低く、自身の置かれている状況に疑問があるのなら何かしらの行動を起こすのも選択肢の一つです。
 
本記事では、それぞれの年代での平均年収や平均貯蓄などについて解説するので、気になる人は参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

各年代の平均貯蓄と平均貯蓄額について

単身世帯で、年収400万円・貯蓄50万円が少ないか、年収500万円・貯蓄200万円が多いかは、国税庁「民間給与実態統計調査」、金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査」で確認してみましょう(図表1)。
 
図表1

年齢 平均年収 平均貯蓄 貯蓄中央値
20~24歳/25~29歳 273万円/389万円 176万円 20万円
30~34歳/35~39歳 425万円/462万円 494万円 75万円
40~44歳/45~49歳 491万円/521万円 657万円 53万円
50~54歳/55~59歳 537万円/546万円 1048万円 53万円

国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」を基に作成
金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
 
平均年収から考えると、30代以上なら年収400万円は少ないと判断できますが、貯蓄面で見ると50万円は極端に少ないと不安になるほどの金額ではありません。確かに貯蓄の平均値は大きく下回っていますが、より実態に近い数値である中央値から考えるとかなり近い数字です。
 
平均値は1人が大きな金額を貯蓄していると一気に金額が跳ね上がるので、実は平均はそこまであてになりません。例えば、100万・200万・8700万円を持っている3人の平均額は、3000万円ですが、中央値は200万円です。このような例は極端ですが、多くの貯金を持っている人が引き上げているので、平均値を気にする必要はないでしょう。
 
年収500万円は30代なら少し多く、40代は平均的、50代だと少ないといえるでしょう。そして貯蓄額200万円の場合は、中央値と比較するとかなり高額といえます。
 

貯蓄を増やすためにはどうすればいい?

貯蓄を増やすためには、収入を増やすか、支出を減らすかのどちらかです。まずは自身の収入と支出のバランスを見直すのがおすすめといえます。どれだけ稼いでいても支出が多いと貯蓄は難しいので、無駄な出費などがないかを確認してください。
 
収入を増やす方法には、会社で実績を残したりスキルアップしたりして昇給を狙うなどが挙げられますが、これは現在の会社で働き続けたいと考えている場合です。
 
現在の勤め先に希望がなく今すぐにでも収入を増やしたいと考えている場合は、転職か、副業を始めるという選択肢があります。副業で大きな額を稼ぐのはハードルが高いかもしれませんが、軌道に乗れば毎月数万円程度は稼げるようになるかもしれません。
 
支出を抑える方法は、固定費を見直すことです。支出を整理してほとんど使っていないサブスクなどは必要に応じて解約しましょう。自分では浪費していないつもりでも、意外と「なんとなく」使ってしまっているお金もあるものです。
 
一度支出について見直してみると、自分でも気づいていない無駄遣いがわかるかもしれません。
 

まとめ

年齢によっては、年収400万円で貯蓄50万円は年収も貯蓄も少なすぎるとはいえません。ライフスタイルにもよりますが、単身であれば生活するためには十分ともいえるでしょう。
 
しかし、老後への不安などからまとまった金額を貯蓄したいと考えているなら、収入を増やす、支出を減らすための努力は必要です。どのような方法が合っているかは人によって違うため、さまざまな方法を試してみてください。
 

出典

国税庁令和4年分 民間給与実態統計調査
金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集