更新日: 2024.04.22 年収
会社で「新卒」の初任給が引き上げられ、入社5年で「手取り19万円」の私よりも高収入になっています。私も生活が苦しいのに、こんなの不公平ではありませんか?
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前提の給料が異なるため給料逆転が起こり、多くの既存社員が不満を抱えている会社もあるようです。本記事では、新卒のほうが既存社員よりも給料が高いと起こる問題、給料アップのためにできることなどについて解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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新卒を確保するために、積極的に初任給が引き上げられている
近年は新卒者を確保するため、積極的に初任給を引き上げる傾向にあります。人事・労務分野などに関する出版や調査などを行っている産労総合研究所によると、2023年度は68.1%の企業が初任給を引き上げました。
同調査を詳しく見ていくと、2023年度の決定初任給額は大卒が21万8324円、高卒が17万9680円です。各企業が初任給を引き上げた理由は「人材を確保するため」で、複数回答ながら全体の70%以上の企業が回答しています。
このように初任給が引き上げられた関係から、新卒と若手社員・中堅社員との給料逆転が起きているケースがあります。若手社員・中堅社員からすると、自分よりも新卒のほうが高い給料をもらっていれば「納得できない」と考えるのが当然です。
企業は初任給を高くして新卒を確保するのと同時に、すでに働いている社員が納得できるような給料引き上げが求められます。
しかし、企業側は人件費を抑えるため、既存社員の給料を上げず、給料格差が生まれることも珍しくはないようです。
自分自身の待遇に不満を感じていれば、働くモチベーションも下がってしまいます。そうなれば会社全体の生産性の低下も考えられるため、会社が解決するべき問題の1つといえるでしょう。
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若手社員・中堅社員の転職などが相次いでいる
売り手市場でもある現在は、若手社員・中堅社員の確保が難しくなっていることが予想されます。会社によっては一定のスキルや経験を持っている社員が不足している企業も少なくないかもしれません。
またかつてに比べると転職へのハードルは下がり、新卒で入社した会社でずっと働き続けるのではなく、転職でキャリアアップを目指すことも一般的といえます。新卒社員よりも給料が低いなど自分の待遇に不満があって改善されないと感じれば、転職の選択肢を選ぶのは自然といえます。
社員側が給料を新卒よりも高くする方法は?
社員側が給料を新卒よりも高くする方法としてオーソドックスなのは転職ですが、他にもスキルアップをして会社と賃金交渉する、副業に取り組んで自分で稼ぐなどが挙げられます。
どの方法が自分に合っているかを見極めるため、さまざまな方法を試してみるのもおすすめです。新卒よりも給料が少ない状態ではモチベーションが上がらないのは当然といえます。
会社側の対応が変わらない以上、給料を高くするためには現在の環境から変更する必要があるので、自分が置かれている状態などを見直してみてください。
まとめ
人材を確保するために新卒の初任給が高くなって、結果的に若手社員・中堅社員よりも給料が高いケースが珍しくなくなりました。このような状態ではモチベーションダウンや生産性低下にもつながってしまいます。現在の待遇に納得がいかないのであれば、資格取得や転職によるキャリアアップ、副業なども視野に、環境を変えることも検討してください。
出典
産労総合研究所 2023年度 決定初任給調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー